128話 あさりちゃん大当たり

どんなに自慢されてもそこまで羨ましいと思えない

あさりのくじ運の良さはこれまで何度か描かれてましたが(15話21話)、今回は「あさりだけが当たらない」というこれまでとはちょっと違った趣旨の話です。

あさりは「抽選でスカーフが当たる」というチラシを外で拾います。素敵なスカーフで、ママとタタミも応募する!と張り切ります。しかしあさりはママとタタミに対して、二人はくじ運がない、どうせ当たらない、とバカにします。この時のあさりの仕草、表情、セリフが全てにおいてムカつきます。

同じの売ってる店があったって事か

その後、何とママとタタミだけスカーフが当たります。二人が首に巻いている様子を見て、あさりはショックで信じる事が出来ません。いまだかつて自分のくじ運にこんなに自信を持ってる人間を見た事がありません。

で、ママとタタミのスカーフは実は抽選で当たったわけではなく、二人でお金を出して買った物だと最後あさりが暴きます。そもそもママとタタミに対してあさりがマウント取れることなんてくじ運位しかないのかもな、なんて思いながら読み進めてましたが、くじ運ごときでマウントを取るあさりの行動が可愛く思えるくらいのどうしようもない行動です。

そこそこリアリティがあるからなおさらこの感想かも

あさりが自分のくじ運に対して相当自信を持ってるのが伺える話でしたが、ここまで自慢することに値することなのか?上述した通り、自慢の仕方がかなり腹立つので、最後のあさりが結局おいしい思いをするのもあんまり釈然としませんが、つまらない見栄を張ったママとタタミはあさりより遥かに愚かなので、まあこんなもんだろうと。取り立てて面白いシーンも無く、どちらかといえばあんまり後味のよくない話です。


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