140話 OH ミュージカル

小学生の時、午前中で授業終わるのって超嬉しかった

ママが知人に、ミュージカルのチケットを一枚譲ってもらいます。S席の高価なチケットで、ママは恐縮しながらも受け取ります。次の木曜日の午後2時からなので、あさりとタタミがまだ学校から帰って来ない間に一人で行ける、と喜んでいるところにあさりとタタミが帰宅し、

タタミ「あさっての木曜日、先生たちの会議で三時間授業なの。」

あさり「ねえっ、どっかいこ〜っ。」

ママ、吉本新喜劇のようなコケ方をします。話が始まって1ページでこのお約束の展開、無駄がないです。

この描写って誰が最初にやったんだろう

あさりとタタミにチケットの事があっさりバレるわけですが、予想を超える展開になります。

あさりとタタミがママの隠し事を暴いた後どうなるかというと、ママの反応として考えられるものとしては

・逆ギレ
・笑ってごまかす
・無視

といったところかな、と思うんですが、ママは何と涙ながらに、自分が子供の頃ミュージカルスターになりたかったという夢を語り始めます。それを聞いたあさりとタタミは、「私達だってもう子供じゃない、ママのために留守番できるわ!」とこれまた涙ながらに訴え、

ママ「タタミ〜、あさり〜。」

あさり、タタミ「ママ〜。」

ひしっ(泣きながら三人で抱き合う)

という「昔から漫画とかで幾度となく見たやつ」を三人で繰り広げます。

このネーミングのセンスが好き

あさり、タタミ、ママの三人によるこの漫画始まって以来の茶番が見れます。ママが子供の頃の夢を語るシーンがありますが、それも本当かどうか定かではありません(個人的にはハッタリな気がする)。三人は突如昔の少女漫画風の瞳になるんですが、その絵が程よく(?)キモいです。

ママが見に行こうとしたミュージカルのタイトルは「陽が昇るから朝になる」なんですが、小さい時この話読んだ時、本当にこんなミュージカルがあると思ってたのは、我ながら恥ずかしい思い出です。


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