タイトルだけ見ればママネタのように見えるんですが
今回はあさり目線で見たママへの思いが描かれてます。この話、初めて読んだ時結構びっくりしたんですよね。
あさりの妄想では絵で見たマリア様がそのまま出てきてます
あさりとタタミは美術館に行き、聖母マリア様の絵を観賞します。子供達に優しく微笑むマリア様の絵を見て、あさりはママと大違いだな‥と内心思います。帰宅してからも、もし自分のママはマリア様だったら‥と、妄想。0点のテストを笑って許してくれたり、あさりの嫌いな食べ物はご飯の時に絶対出さない‥など、ダメ人間一直線な甘やかしママを想像します。
ママがあさりを怒る様子があさりの想像する「やさしいお母さん」とあまりにかけ離れているため、あさりはママに向かって怒ってこう叫びます。
あさり「ママは、オニババだ。マリアさまとは大ちがいだ。オニだ、オニだ。オニババだ!!あんなママがほしかった。」
ママはショックのあまり言葉が出ません。
長年の読者にも意見を聞きたい回
こんなの「あさりちゃん」じゃない!というのが子供の時に読んだ時の感想です。大人になってからもこの話に対する評価はそんなに変わらないです。最後にタタミがフォローに入りますが、ママはさらに落胆して終わります。一応そこで笑わせてるつもりなんでしょうが、いやもう全っ然笑えない。
超初期のようなママの過激な家庭内暴力は少しづつ無くなってますが、「あさり、普段あんな扱いされてて大丈夫なの?」という疑問を持つ読者の気持ちを汲んで描いた作品なのだろうか‥と、大人になってから読んで思いました。あさりが怒って叫び様子、ママが絶句する様子など、リアリティがありすぎて後味が悪すぎます。一つの漫画として見たら特に何も問題ないんですが、1巻から「あさりちゃん」を読んでる身としては違和感を感じる作品です。
あさりはママの事をオニババ呼ばわりしてましたが、絶賛二人の男子を育ててる私はこの基準でいくと間違いなくオニババですね。