188話 雨の日の悲劇

この記事かいてる日も雨です

雨の日のネタはこれまで何度かありましたが(54話61話など)、これまでの中では今回の話が一番面白いと思います。

彼らは事前に打ち合わせでもしてたのだろうか

今回はあさりが雨が降ったら何とかして男の子の傘に入れてもらおうと奮闘する、という話です。雨の話、というかあさりの肉食ぶりが出てる話といった方がいいかもしれません。

タタミは放課後、「あら雨だわ」と呟いた瞬間、周りに男の子が集まってきて「ぼくの傘に入りなよ」と言われたらしく上機嫌で帰ってきます。私、そんな世界で生きた事ありません。
それを聞いてあさりは次の雨の日に早速真似することにします。靴箱の周りには男の子が沢山いて、皆傘を持っています。あさりが握り拳を二つ作って顔の前に持ってくる、というベタなブリッコポーズを取り、

あさり「きゃ〜ん、困ったわ、困ったわ。雨がふってるのに、かさわすれ‥、」

と、全部言い終わる前に、周りの男子、全速力で逃げます。
その光景たるや、昔ファミコンで「画面上の敵が一瞬で全ていなくなる」アイテムを使った時の光景を彷彿させるくらい、秒速であさりの視界から消えようとしてるのがわかります。見事としか言いようがないです。

学校での作戦は失敗に終わったわけですが、次なる作戦は外で雨宿りをしてかっこいい男性に声をかけてもらい、家まで送ってもらうというもの。ほとんどナンパ待ち状態です。しかもぶさいくはダメ、という上から目線。

多分褒めてるつもりだったんだろう

今回は家の外でのあさりの様子がよくわかる回でした。7ページと短い話でしたが、一貫してあさりの身の程知らずぶりが出てて面白かったです。上述した学校の男子たちの対応というのも容赦なさすぎて笑えます。女の子ではなく、あくまで男の子の傘に入れてもらおうとするあさりの根性は、ここまで来ると清々しいですね。

ナンパ待ち、という言葉を深く考えずに使いましたが今はSNSもありますし、ナンパという言葉自体が死語に近いのかもと思ったりしました。ナンパと言えば、その昔私の友達が女二人で信号待ちをしていたところ、片言の日本語を喋る外国人男性に「二人ともかわいいね!にほんじんに見えないよ!」と全然嬉しくない事を言われたそうです。今は日本語がうまくなってるといいですね。


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