233話 パパの誕生日

誕生日ネタはタタミ、あさりと来て次はパパでした

これで15巻は最後です。今回はいたって普通の回で締めなんですが初のパパネタで、誕生日ネタでもあります。

それでも三人はおめでとうと言うんだろうか

今夜はパパの誕生日なので皆で盛大にお祝いしよう、という事でママはご馳走を沢山作ります。奮発して高いワインを買い、クラッカーも準備。三人ともパパが帰ってくくるのを楽しみに待ちます。

6時半、7時、7時半、8時‥と時間は流れますがパパは帰ってこず、残業の連絡もありません。ママは苛立ちながら、パパがキャバクラにいる事を考えてしまいます。旦那がなかなか帰ってこない時、妻は一度はこういう妄想をした事があるんではないでしょうか。
これだけ準備をしたのに帰ってこないパパに対し、ママは苛立ちが頂点になり、指をバキボキ鳴らし始めます。帰って来たら誕生日のお祝いするんだよね?
空腹のあまり、あさりとタタミも同じく苛立ちがマックスに。最後にパパがどこで何をしているのかが描かれてるんですが、そのコマの中に

「このあとの地獄を、誌面の都合で読者のみなさまにおみせできないのが残念です。
作者」

最高の終わり方。

何故に三年半?

ママネタも好きなんですが、数少ないパパネタも好きです。
最後は文字の説明で締めてたという形になるんですが、この一文、大好きです。振り返るとパパは10話で三人に酷い仕打ちを受けていて、同じように惨状を絵で表すという方法もあったと思うんですが、今回は三人が怒り心頭になるまでの過程と、その間のパパの様子を描く方が重要だと思うのでこの手法は大正解だと思います。まあ10話に勝る地獄ということであれば、ページの都合ではなく、絵的に色々アウトになるという捉え方もできそうです。

ママがあさりやタタミに対して怒ってるところはこれまで何度も描かれてますが、今回の怒りの矛先がパパ。それにより、あさりとタタミが妙な団結ぶりを見せたり、ママが熱くなってる事に対してあさりとタタミの方が結構冷静に突っ込んだりと、思わずにやっとするシーンが多いです。「単行本の最後の話」としてもよく覚えてる話ですが、ママネタ同様、パパネタも外れがないという感想です。

ちなみになんですが、あさりが「パパのバースデーをやるなんて三年半ぶり」と言ってるんですが、後に作者が「そんなわけあるか」と突っ込んでました。

次回から16巻に入ります。


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