目玉が頭のてっぺんについてて、後頭部は絶壁→ということは
あさりとタタミは、ビッグ・トートでピューマと勝負する事になりました。二人は次の日の勝負の時まで地下牢に入れられます。タタミは見張りの男性にビッグ・トートとは一体何なのかと聞いてみます。
見張り「あ、あれは名まえを口にするだけでもおそろしい。宇宙じゅうさがしたって、あれよりおそろしい生き物は‥。あれは、われわれの理解をこえた生命体なんだ。あれを扱えるのは、ピューマ王女だけだ。くわばらくわばら。」
これを聞いたあさりとタタミ→「明日死ぬかも」
そしていよいよ勝負の時。あさり、タタミ、ピューマは闘技場へ。勝負のルールはビッグ・トートと闘技場をスタートし、山の上まで行き、そこの旗を取って闘技場へ戻ってくる、というもの。ピューマがビッグ・トートを出すようにと言った瞬間、あさりとタタミは息を呑みます。どれだけ恐ろしいビジュアルのものが出てくるかと思いきや、言うなれば巨大なヨッシーが三体。
目の前で大あくびをしたり、動きに機敏さもなく、何より超バカヅラ。一体これの何が恐ろしいのかと思っていた矢先、タタミは「ない‥」と言います。あさりは一体何がないのかとタタミに問うと、こう叫びます。
タタミ「の〜みそがないっ!!」
ビッグ・トートは脳なし怪獣だったのです。先述した見張りの男性の「理解を超えた生命体」ってところはうなづけます。
タタミ曰く「似た者同士で波長が合った」
三人それぞれビッグ・トートに乗り、勝負開始。しかしあさりもタタミもピューマのようにはビッグ・トートを扱うことが出来ません。ビッグ・トートは人の言葉もわからなければ、痛みも感じないのです。タタミのビッグ・トートに至っては突然昼寝開始。脳なし最強です。しかしあさりのビッグ・トート、突如覚醒。そしてまさかのあさりの勝利。そしてこの勝負の場にピューマの父親も現れます。
約束通り地球に返してもらおうかと思いきや、くだらない迷信のせいで勝負を無効にされてしまいます。そんなの知るか!と怒ったあさりとタタミは二人でビッグ・トートに乗り、ママを救出。さらにその後ピューマの父の助けも借りて後一歩で地球に帰れる、というところで全員ピューマに捕まってしまいます。
ピューマに対し「やり方が強引すぎる」とピューマの父親も非難。さらに「お前が女王になればいいんじゃないか?」と提案。ピューマが女王に即位するにはある条件を満たさなければならなかったのです。しかしピューマの父の一言で実はそれが可能である事がわかり、さらにピューマは父親のことを「どんなに頼りなくてもやっぱり私のパパなんだわ」と見直す事もできました。というわけであさり達も無事に地球に戻れる事になりました。
まあ最終的なオチはしっちゃかめっちゃかパターンとでも言いましょうか。
ヨッシーにはゲームで何度もお世話になりました
これにて特別編が終わりました。
ビッグ・トートが出て来てから話の流れが変わってくるわけですが、一体何をモデルにしてこの生き物を描いたのかと。「巨大なヨッシー」と言いましたが、ヨッシーはちゃんと脳みそはあるでしょうし、役に立つキャラだと思うので、ヨッシー=脳なし、という意味で書いたわけではないという事はお伝えしておきます。
3回に渡ってレビューを書きましたが、個人的には最初の導入部分が一番笑うポイントが多かったですね。とは言ってもその後徐々につまらなくなる、という事はなく、話は相変わらず綺麗にまとまってますし、ビッグ・トートのシーンも引き込まれます。まあ要はママがどれだけ出て来てるかってところでママ好きの私の評価が左右されてるだけなんですが。そもそも「ママとそっくりな男が出てくる」という設定で面白くないわけないじゃん、て話ですよ。
これだけの長編は193話以来でしたが、今回も最高に面白かったです。それにしても大長編に限ったことではないですが、絵もギャグもクオリティがどんどん上がってますね。
次回から18巻に入ります。