あさりのレコードから最初に流れてきたのは「アンギャー」
18巻に入りました。最初の話はレコードが出て来ます。私でもレコード世代とは言えないので、ピンとこない人の方が多いかもしれないです。あさりが自分のお金で買ったというレコードを聴くところから始まりますが、そのレコードとは「怪獣の鳴き声レコード」。動画で検索したら近いものが出て来たんですが、聴き続けるとメンタルがやられそうな気がしてきてすぐ消しました。
イケメンを前に「うふーおほーあはー」となるタタミ(何故かこの絵はよく覚えてる)
あさりはタタミが所持するレコードを割ってしまいます。タタミは弁償させる代わりにあさりの顔をレコードのように黒く色を塗り、リクエストした曲を歌わせるという罰を与えます。何たる拷問。あさりは全然再現できず、その後「くされレコード」と書かれた昇りを背負わせれてるんですが、そこに描かれてるめでたいなキツネが舌を出してるのがいいですね。
タタミは一応それで気が済んだんですが、翌日学校でクラスのイケメンに話しかけられた事により事態が急転します。タタミは学校から帰り、あさりにレコード代を払え!と迫ります。対するあさりは、払えない!のやりとり。あさりはママのお小遣い前借りしようとするも撃沈します。
長野県の民謡です
とまあ、割とこれまでの話によく見られた流れなんですが、ここから先はこれまで見られなかったタタミの姿が見られます。
タタミはママに経緯を話した事により、あさりに弁償を迫った罪悪感に駆られ、家から出て行ったあさりを泣いたり泥だらけになったりしながら必死になって探します。さらにレコードの件が解決した後も、タタミは自分の行いを深く反省するのです。
これまでのタタミのクズぶりを知ってる読者からすると、「ほー」と言ったところでしょうか。あさりがレコードを壊したのは過失だったわけですし、タタミがあさりにした仕打ちってそう考えると読者から見ると酷いと思うわけですが、ちゃんと「もとはと言えば私のせいだ」とタタミがきちんと反省してるので溜飲が下がるでしょう。初期のタタミの意地悪さってのはもうこの先は見られないのかも、という事を予感させる話でした。とは言っても妹をレコードに見立てるとか、これだけでも十分酷すぎますがね。ていうかタタミがあさりをレコードにさせた時にリクエストしてたのは最初は「魔王」や「ハンガリー狂詩曲」といった、メジャーなクラシック曲なんですが、最後にリクエストしたのが「小諸馬子唄」だったんですが、普段聴いてんのか?