しかし扉絵のいじめにあってるあさりの絵を見てると胸が痛む
あさりが学校でいじめにあっているんではという疑惑が浮上します。学校でのいじめは現代も頻繁にニュースになっていますね。25年ほど前に描かれたと思われるこの作品もママが新聞のいじめの記事を見てる絵から始まっている事から察するに、昔から深刻な問題だったんだと思われます。重いテーマに見える回ですが、最後はちゃんとオチがあるので緊張せず読んで大丈夫です、念の為。
どうすればこんな壊れ方をするのかと
あさりが朝食を食べに起きてきますが、ものすごく元気がありません。「食欲がない」「朝が来るのが嫌だ」「学校を休みたい」という言葉を発した上に、あさりの腕にはアザが。タタミとママは、「あさりは学校でいじめにあっているんだ!」と思い、危機感を抱きます。とりあえずその日はあさりは学校を休ませる事に。あさりは喜びますが、タタミとママに、部屋に絶対に入らないようにと言い、さらに工具箱を部屋に持っていきます。タタミとママはあさりが良からぬ事を考えてるんではないかと思い、あさりの部屋に入ろうとします。
で、タタミがあさりの部屋のドアをぶち破るんですが、これまた飛び蹴りのみでのドアの破壊。300話でもドアを破壊してましたが、この短いスパンでまたドア破壊シーンが見れるとは思わなかったです。
結局いじめは誤解で、あさりが買ってもらったばかりのベッドを自分で壊してたって事がわかります。タタミはあさりにベッドの上で「バッタごっこをしてた」と指摘し、あさりは「運動してただけ」と答えるやり取りがあるんですが、それはどっちでも良い。
初期なら「こんなんありか」って言ってそうなラスト
冒頭でも書きましたが、学校でのいじめは昔から問題になってるわけで。あさりもタタミも小学生なわけですからテーマとして使われるのは当然でしょうね。で「あさりがいじめられてるとタタミとママが思いこむ」という手法で描かれてましたが、話としてはよく出来てると思います。
最後の最後であさりの様子がおかしい理由が明らかになりますが、そこに至るまでタタミやママが物凄く切羽詰まってる様子であさりの部屋に入ろうとしてる事もあり、読んでる側も引き込まれるんじゃないでしょうか。で、あさりの通常運転ぶりと、これまた恒例の最後のママによる罰ってパターンで妙な安心感がありますね。
あさりは最後のシーンで
あさり「ね〜っ、学校でのいじめじゃなくて、うちの場合家庭内いじめが問題なんじゃないの〜っ。」
あ、それ気付いた?
まあ一読者の立場から言わせてもらうとこの漫画の大部分はそれで成り立ってるんだがな(特に初期)。