お決まり単行本の最後です
今回で20巻最後になります。長編とまではいかないまでも、30ページ近くあるボリュームのある回です。かつかなりインパクトのある話だと思います。
この状況でこのセリフを言える母親ってある意味すごい
タタミとあさりのテストの答案を渋い顔で見比べるママ。逃げようとするあさり、怒るママ、バカにするタタミ、というおなじみの光景です。タタミがこんな事を言います。
「あさりの頭ってさ〜〜、脳みそが死んでんじゃない。」
クズぶりは今だに健在する発言。
と、そこへ見知らぬ女性が窓の外からこんな事を言ってきます。
「いいえ、死んでるんじゃなくて寝てるのよ。人間の脳は一生のうち半分しか使われない。あとの半分はというとねむってるわけで、ぜんぶ起きれば誰でも天才になれるのよ。」
あさり達一同→「へー」。
何の前触れもなく突然現れたこの女性、脳の研究をしているというのです。そして何と「自分に任せてくれれば1日であさりを天才にする」と言い出します。自分の大事な我が子を差し出すにはどう考えてもヤバい話だと思うんですが、「今より悪くはならないだろう」とのことでママは二つ返事でOK。
あさり達は件の女性の研究所と思われるところに移動。あさりの脳を起こすため、タタミもあさりと同じ装置を使うことに。嫌がるタタミはママに、死んだらどうするんだ!と喚きます。するとママは平気だと言い、さらに
「死んだらもっとおとなしくてりこうな子をうむから。」
タタミ、Good luck!
装置を作動し、無事(?)にあさりとタタミは意識が飛び、あさりの脳内のタタミの意識が入ることに成功。タタミは寝てる脳をちゃんと起こせるのか。
タタミではなくママがやるべきだった
あさりが勉強嫌いだとかテストで悪い点しか取れないってのは、この漫画の軸になってる要素の一つだと思います。これまであさりが勉強を出来る様にするために手を変え品を変えママとタタミであさりを改造するという話は多々ありましたが、とうとう「あさりの脳」というところまできましたね。
で、この漫画史上初であさりの脳内が描かれてます。その中であさりの中の眠っている脳というのが登場しますが、このビジュアルよ。そしてこの脳、というかあさりの驚くべき事が明らかになります。そしてそれを知ったタタミが信じられない行動に出るのです。はっきり言ってこの行動はタタミの人生最大の罪に当たると思うんですが、他の読者はどう考えるでしょうか。
「あさりの脳の中が出てくる」という内容を聞いただけで興味を持つ人は多そうですが、これは一度読んでおく価値ありではないかと思います。しかしタタミ、やっぱりやる事がクズ。ていうかタタミは今回の事は墓場まで持っていくつもりかも。
本編には直接関係ないですが、あさりとタタミが研究所で使ってた装置、大人になってから見ると「電気椅子じゃん‥!」と思ってしまいました。
この映画を見たことがあるもので。
次回から21巻に入ります。