374話 お酒と約束

23巻

それでも面白いもんは面白い

パパネタです。ここまで出番が多い話は354話以来です。そしてまたしてもひどい扱いを受けます。そんな扱いを受けるパパを見るのが面白いと思う私は鬼なんでしょうか。

わざわざこのために用意したのかと

あさりとタタミは夜遅くまでパパの帰りを待っていました。パパがあさり達におみやげを買ってきてくれる約束をしていたので、二人とも帰りを楽しみにして待っていたのです。しかしパパはお酒のせいで完全に約束の事を忘れていました。あさりとタタミは怒りが収まりません。

あさりとタタミ、直接暴力は振るわないものの、
あさり→パパの似顔絵が描かれてるサンドバッグに飛び蹴り
タタミ→パパの顔のお面を付けた藁人形に釘を打ち続ける
という根暗かつ手が込んだ形で怒りを発散します。

男は辛いよ、的な

パパネタである233話354話も評価が高かったですが、今回のパパネタもおすすめです。
ていうか私はやっぱ鬼なんでしょうか。パパに対してあさりとタタミが怒りをあらわにしてる描写が面白くて仕方なかったです。
というのは私はあさりとタタミが同じ怒りを感じて二人で結託してる様を見るのは好きなんですよね。

子供からするとお酒を飲む大人の気持ちが理解できないのも仕方ないわけですが、それがよくわかるあさりとパパのやり取りが描かれています。

あさり「どーしてお酒なんか飲むんだよーっ」
パパ「うまいから。」
あさり「うまいわけない〜っ、あんなもん。」
パパ「あさり、なんでアイス食べるんだ。」
あさり「うまいから。」
パパ「にたよ〜なもんだ。」(ほっこり)

この時のあさり、なかなか可愛いです。

パパもサラリーマンとしてお酒の場に参加するのも仕事の一環なので致し方ないところもありますし、約束を忘れたことは詫びてるので悪いとは思ってるわけです。やはりそこら辺はちゃんとした父親なのかなとも取れる描写もあります。まあおみやげを楽しみにしてたあさり達からすると「そんなの知るか」と言ったところでしょうから、こういった娘と父親との温度差に中年男の悲哀も感じますね。

そこは同じにならなくていいところ

今回のテーマは「パパと酒」だったわけですが、幼少期に酔っ払った自分の父親に対して嫌悪感を感じた事がある人は少なくないと思います。この話を読むとそんな苦い思い出が蘇る人もいるんじゃないでしょうか(私もその一人)。

しかし私自身、子供の時に読んだ時はどうあってもあさりとタタミの気持ちしかわからなかったですが、大人になるとパパの気持ちがかなり理解できるようになりましたね。で、先日久しぶりに飲みすぎて二日酔いで吐いてしまい、まさしくこの話のパパと同じ状況になりました。


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