407話 チェーンレターはおまかせ

25巻

迷惑メールの根源とも言えるかも

今回のテーマはチェーンレター。定番は「不幸の手紙」ってやつですが、あさりが受け取ったものはそんなベタな手紙ではありません。本作は単行本ではカットされています。それについての考察は後述します。

内容はもはやテンプレと言える

あさりのもとに1通のチェーンレターが届きます。あさりは不安にさせられた事に怒りを感じ、送り主を探し出そうとします。

届いた手紙の文面はこのようなものです。

「この手紙は”あっぽの手紙”といって、五十年前のアフリカの、ウガンダというところではじまりました。一週間以内に同じ文章をかいて、五人にださないと、あなたはまちがいなくあっぽになります。」

「不幸の手紙」ならぬ「あっぽの手紙」です。
とりあえず「アフリカ」「ウガンダ」と記載することでそれっぽく見せようとしてるようだ。

多分ない

最後はいつものあさりになりますからご安心を。
冒頭からビビりまくりで「らしくない」感がありますが、最後はしっかりあさりクオリティー。

タタミは当然のように「バカバカしい」と一笑に付してましたが、不安で仕方なくなるあさりの気持ちも理解はできます。同時に、チェーンレターってつくづく悪趣味なものだよなとも。
後半、あさりは犯人探しをすることを決意。そして送り主が直接あさりに謝罪するという流れに。送り主の言い分を聞いたあさりは何を思ったのか「チェーンメール大募集♪」となります。
「ドラえもん」や「ちびまる子ちゃん」でもチェンレターを扱った話はありましたが、今だかつて主人公がこんな事を言い出すオチがあったでしょうか。

話としては面白いのにね

冒頭で述べましたがこの話は現在は単行本には収録されていません。25巻では397話もカットされています。しかしこちらの回と違い、今回の話は今ひとつカットされている理由がわかりません。というわけで自分なりに考察してみました。以下、2つの仮説。
仮説①チェーンレターをネタにしてるから
チェーンレターというもの自体は特に差別用語などに該当しないが、良くない風習であることは間違いない。この話を読んだことにより感化された読者が真似をしてしまう恐れがあると懸念し、カットした。
仮説②手紙の内容に問題がある
20巻辺りから「あぽ」「あっぽ」という言葉が出てくるようになった(「バカ」や「アホ」といった言葉ではなくあえて「あっぽ」と表現してるのは室山先生なりに思うところがあるのではないかと考える)。本作は「あっぽになりたくない」と危機感を持っている描写が多々あり、他の作品よりもこの単語が前面に出ているものとなっている。こういった表現を不快に感じる読者もいることを懸念し、カットした。

私が思いついたのはこの2点ですが、他の読者の方達がどう思うのか、はたまた全く違う理由があるのか気になるところです。


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