410話 美少女あさりちゃん♡♡

25巻

読めばわかるよ、その意味が

25巻はこの話で終わりになります。今回は特別感のある話で締める、というパターンではありません。しかし決して既視感のある話ではないのでラストにはふさわしいと思っています。

読者の想像にお任せします、といったところか

あさりのクラスに田中さんという転校生がやってきます。田中さんはものすごい美少女で、すぐにクラスで注目の的に。あさりはそんな田中さんに対して嫉妬を丸出しにします。

田中さんなんですが、顔は描かれてません。あさりが初めて田中さんを見た時あまりの可愛さに驚愕しますが「作者の絵では表せないほど」可愛いらしく、そのため後ろ姿しか描かないという説明があります。「言うほど可愛いか?」と言うツッコミを避けるための手段でしょう。

ある意味羨ましい生き方

あさり、自己評価高すぎ。

嫉妬しまくるとは言っても田中さんに対して何かするというわけではありません。「自分がNo.1だったのに、田中さんが来た事で降格してしまう!」と一人で喚いてるだけです。なのであさりと田中さんとの間で何か起こるわけではありません。メインで描かれているのはあさりの身の程知らずさと厚かましさです。
ラストでは笑顔になって浮かれてるあさりの側でタタミが真顔で救急箱をゴソゴソやっており、ママに何をしてるのかと聞かれこう答えます。

「バカにつける薬さがしてるの。」

やっぱりいいね、タタミ。
もしタタミが今回のあさりと同じような状況になった場合、嫉妬しながらも持ち前の頭の良さや知性などでマイナスの感情をロジカルに考えながらコントロール出来るだろう予想されます。対するあさりはナルシストぶりとおバカさによりメンタルが救われたようです。

「みなさんのおかげです」もよく観てました

「あさりが可愛い女の子に嫉妬する」という内容と言えば269話でしょう。269話はいつも能天気なあさりが笑顔でいられない事態になってしまう、悲壮感がある話でした。それに比べ今回はテーマは同じでも全然重さが違います。レビューでも書きましたが、なかなかにヘビーな内容ですが作品としてはよく出来ているのでまだ知らない方には是非読んでもらいたいです。

それにしても田中さんのようなわずか10歳で周りがざわつく美少女ってどんなレベルなのか‥と思ったんですが、世代的に女優の宮沢りえさんがすぐに頭に浮かびました。

可愛いすなぁ

次回から26巻に入ります。


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