あらすじ
九州のおじいちゃんからあさり宛に誕生日プレゼントが届きます。しかしあさりの誕生日まではあと三ヶ月もある上に、プレゼントは明らかにあさりの年齢にはそぐわない幼児向けのおもちゃでした。タタミは神妙な面持ちで「おじーちゃん、ボケてしまったんじゃ‥」と言い出します。
タタミが寝坊して校庭を走ってた稀有な回です
タタミは
「子どもきらうなきた道だ。年よりきらうないく道だ。」
という言葉を引き合いに出し、「老人のボケ」というものについて熱弁を振るいます。
おじいちゃんのボケに対し認めようとしなかったママもタタミの言葉に「本当にボケたのかもしれない」と考え始めます。ママは今すぐに九州に行くことを決意。そして「ボケてたらすぐに帰ってこれないかもしれない。留守番をしっかりね」とあさりとタタミに二人で力を合わせるように言います。
あさりとタタミで留守番ってことは「ママがいない日」と同じ運命になるってことですね。
かつて「認知症」は「痴呆症」と呼ばれてました
これまた社会問題をぶっ込んできましたね。
ママのいなかのおじいちゃんを使ってコミカルに描かれてますが現実感が半端ない。
この作品が描かれたであろう1990年という時代も既に高齢化社会や介護の問題はよくメディアで取り上げられていたんでしょう。タタミが「老人性痴呆症は社会全体の問題なのよ」など、高齢化社会や介護などについて熱く語っています。タタミが何を言ってるのかを全く理解出来てなくてマヌケ面で突っ立ってるあさりの姿を癒しと捉えるか、イラつくかは読者次第かも。
内容そのものも印象深いですが、上述したタタミの言葉は子供ながらに刺さりました。