56巻(927➖944話)

56巻

帆立氏は港区みたいなもんなのか

927話 『最初がかんじん』
新学期の朝からあさりは寝坊。ママに起こされて慌てて準備します。学校に向かいながら「新学期早々遅刻なんて」とあさりは嫌な気持ちになります。
新学期ネタと遅刻ネタのコンボから始まります。読みながらあさりと同じ違和感を感じると思いますが、私は「実は日曜」というオチかと思ってたら違ってました。

928話 『いばらのお姉さま』
いばらが学校で落ち着きがありません。事情を聞くと「家に大好きないとこののばらお姉さまが来るので早く帰りたくて仕方ない」というのです。興味津々のあさりはいばらの家におしかけます。
のばらお姉さま初登場ですね。いばらが上品でやさしくて大好きというだけありますがまさにそう(見た目はいばらのクローンだが)。最後にあさりの家の外観が出てるんですが、普通にめちゃ豪邸じゃない?

929話 『インターネットしたーい!』
タタミがパソコンでインターネットをしている様子を見てあさりも使いたがります。しかしタタミは使わせてくれません。
ネットが普及し始めた時の作品ですね。しかしパソコンを自分の貯金から半分出すから、とママを説得して購入してるあたりがやはりそこら辺の小六とは違いますね。最後のあさりの愚行は超初期の憎たらしさを思い出します。

930話 『「落ち級」反対』
タタミは「日本でも飛び級が認められれば早く大学受験を出来るのに!」と言い出します。するとあさりを見ながら「こういうのがいるから日本で飛び級が認められない」「いっそ「落ち級」を導入した方がいいのかも」と言い出し、あさりを馬鹿にします。
タタミの案は、教科別にレベルに合わせた学年の教室で学ぶと言うもの。助かるという人間もいるかもしれませんが、もしこんなのが法案に出たら大炎上でしょうね。最後は珍しくあさりがタタミを論破しています。

931話 『何かちょーだい♡』
いばらが学校でブランド品の自慢をしまくり、あさりはイライラしながら帰宅。するとタタミがあやこちゃんからもらった高級なアクセサリーを見せてきました。あさりもいばらをうまくおだてて何か高いものをもらおうと考えます。
あやこちゃん相変わらず気前がいい。さらっと「あやこは美人だから」とおじいちゃんに言われたセリフを吐くあたりがなんかもう。そしてそういう類の人間をうまく利用する術を知ってるタタミも小学生にして悟ってますね。

「おたんちん」という言葉は『サザエさん』の原作で知りました

932話 『死語の世界』
あさり、タタミ、ママのいつもの日常ですが、この話はセリフにどこかいつもと違うところがあります。今回は内容ではなく、セリフにちょいちょい死語が入ってるという回。個人的には好きです、こういうの。笑いはそんなにないものの、懐かしさがあります。めちゃ古い言葉もありますね。

933話 『夏休みの一日』
夏休みになり、ママはなんとしてでもあさりを塾に行かせようとします。あさりが「ママは間違ってる!」と抗議しますが「ママは何一つ間違ってない」と反論。
ママがあさりに色々突っ込まれますが「ママはこれまでの人生で何一つ間違ってない!」と堂々と言ってのけます。これが自己肯定感ってことでしょうか。

934話 『こわがりあさちゃん』
あさりはタタミに誘われて美術館へ。何も知らずに入りましたが「日本の幽霊画展」という展覧で、あさりは怖さのあまり気絶。その夜も眠れなくなってしまいます。
本当にありそうな展覧会ですね。デフォルメして描かれた絵がほとんどですが、リアルに見たら確かにこわいやつ。あさりじゃなくてもこれは小学生なら結構厳しいのでは。

935話 『ヨーロッパへ行こう♡』
あさりがヨーロッパ一周旅行に当選。ペアということで、チケットの争奪戦が始まりました。
2巻のハワイ旅行を彷彿させる話です。というかオチも含めて超初期の絵で脳内で再現される話です。

まだジョアンナがいる設定だったことが驚き

936話 『ああ、ペットロス症候群』
ペットのジョアンナが死んでしまい、いばらが学校で呆然とした様子で過ごしています。いばらがペットロスになったのではと心配したあさりは、慰めようとします。
ジョアンナに関しては36巻参照です。何だかんだ言ってあさりはいばらのこと放っておけないのがよくわかります。しかしオチは斜め上。いばら、これからどうなる?

937話 『あさりとうにょのダイエット作戦』
食欲の秋。うにょが運動不足で激太り。あさりが散歩をサボったせいだということで、ダイエットをすることに。うにょ太り過ぎ。でもすこしかわいいと思ってしまいました。

938話 『春のメルヘン』
「鏡の国のアサリス』の続編。アサリスが鏡を見ていると違和感を感じます。なんと目の前にいたのはひとでだったのです。鏡の国のアサリスは描きおろしだそう。ひとでの登場も読者からの要望があったからとのことです。個人的にそんなに好きなキャラじゃないんですけどね。

939話 「あさりの提案」
あさりは校長に「通信簿に努力評価を入れてほしい」と提案します。要するに結果重視の評価をやめてほしいというもの。
あさりの言いたいことはよくわかりますね。室山先生の小学校時代の逆上がりのエピソードが紹介されてるんですが「練習不足」とバッサリ切り捨てる教師ってひどいなと。

940話 『あさりと手作り年賀状』
あさりの手作り年賀状はクラスメイトに大好評。しかしいつも三が日までに届かないことだけが欠点だと指摘されてしまいます。あさりは元旦に必ず届くようにする!と約束してしまい、大晦日に焦って仕上げようとします。
1枚ずつコピーせずに作るとかほんとにマメですね。夏休みの宿題と同じような苦しみ味わうとか、やはりあさりクオリティ。

高校生になると「人生舐めきってる感」がより浮き彫りに

941話 『春の七草』
今日は七草の日。ママが七草粥を作ってくれますが、あさりとタタミはそれが原因で喧嘩になります。2人とも七草粥を全く喜んでませんが、作る側としても喜ばないことわかってて律儀に毎年作ってる節があります。

942話 『ママは元気なほうがいい!?』
ママが首の痛みに襲われ、一日何も出来ない状態に。痛みに耐えきれず鍼灸院に行くことにしますが、あさりとタタミも付いてくることに。
ママの首の症状は言うなれば「ギックリ首」。前日に「変なエアロビをやってた」とタタミに指摘されていましたが、スタイルを保つために努力してるようです。

943話 『不景気を乗り切ろう』
世の中は不景気。あさりはそれを理由におこずかいの少なさを抗議。しかしその直後、あさりは道端でお金を拾います。
「不景気」というワードが出てきていて、社会情勢を反映させていることがうかがえる話。とは言ってもも結局おこづかいがどうだとか、そういう範疇で終わるんですけどね。

944話 <特別編>ハイスクールあさりちゃん
あさりが高校生になったハイスクール編になります。初のハイスクール編です。というわけで少しこの回は解説長め。ざっくりとあさりたちの状況を説明します。

あさり 
絶賛コギャルブーム時代の作品ということもあり、あさりの見た目は完全に当時の女子高生のトレンドを集めたもの。当然学校の成績は悪いままだが、中学陸上の記録を塗り替えるほどの足の速さのおかげで、タタミの通う貝柱高校に特待生として学費免除で入学。

タタミ ロングヘアになっているが、メガネは健在。相変わらず優等生。あさりが自分と同じエリート高校に通うことを非常に嫌がっている。

大磯くん あさりたちと同じ高校。あさりには高校でも振り回されている様子。こちらも変わらず優等生のまま。

本編を見るとあさりが高校生になってもアホであることがよくわかります。しかし、高校生ともなるとさすがに4年生の時のような行動はしなくなるわけで。

このハイスクール編ですが、今後もちょいちょい出てきます。4年生のあさりの方とは違った作品だと捉えてよいと思いますが、好みは分かれそうです。


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