「あさりちゃん 好き」を公言しているにも関わらず
10話目です。18話収録されているので一巻のレビューも後半に入りました。何気なく1話から読み返してみると、タタミのカチューシャが今回の話も含めて着ている洋服と同じ柄で描かれてる事に今更気づきました。これってもしかして読者の間では周知の事実なのか?
トラブルメーカーあさり
あさりが一人で家で留守番中に食べたカステラが原因で、タタミとママが帰宅後してから3人で大騒ぎになります。ママの見解は「悪いのは全てあさり」というものです。
あさりは自分は悪くないと主張するんですが、ママは
あさりが悪い。九十ページの三段めを見なさいっ。
と言い返します。上記のページを見直してみると、「あーなるほど」といった感がありました。
こういったやり取りに「ギャグ漫画感」を感じます。
真面目な話をすると、小四の子供に全ての責任を負わせるというのも、まあ無理な話でしょう。そもそもあさりのような子供に一人で留守番させたママにも十分責任はあるかと思われます。
オチで伏線を回収
この話はカステラを巡る話で、読むとあさりは食い意地が張ってるという事や、物事をよく考えて行動しない愚かさが読者によく伝わると思うんですが、それだけを描くためだけであればカステラという食べ物に拘る必要はないわけです。オチまで見ると何故カステラというチョイスにしたのかがよくわかるようになっています。同時に「いくら何でもあんまりでは」感があるラストではあり、最後のコマに至るまであさり達3人は一体何をやったのかと。個人的には3人が結束して最後のような行動を取るパターンは好きなので、面白いからいいやと思ってしまいました。こう思う自分は結構残酷なのか?
おわり
あさりちゃん(第1巻) (てんとう虫コミックス) [ 室山まゆみ ]
|
|