13話 省エネ作戦

11月から12月くらいか

前回の扉絵はトースターから飛び出したあさりの絵でしたが、今回は打って変わってあさりが氷漬けになってます。
今回は「石油」というワードが出てくる話なんですが、この話が描かれたのは第二次オイルショックが起きた時だったと思われます。なのでニュースなどでは沢山報道されていたのでしょう。第一次の時ほど深刻ではなかったようですが。社会科(特に歴史)が何より苦手だった私なので、ここで色々ウンチクを垂れると知識の無さを露呈してしまうだけだと思うのでこの辺でやめときます。

やるとしたら「トリビアの種」?

ママは石油の値上げのニュースを聞き、今年は一切石油を使わない事を決意。部屋中のストーブを消し、あさり達は大ブーイングだがママの決意は揺るぎません。

寒い中、あさり達はママからお使いを頼まれます。二人でママのところに買い物カゴなんかを取りに来るんですが、

ゴロンゴロン(あさりとタタミが転がって現れる)
ママ「きゃーっ」(逃げる)
ママ「な、なんなの、そのかっこう。」
あさり、タタミ「寒いもん。」(にへ〜と笑う)

あさり達は重ね着のしすぎで着ぶくれてボールのような状態になり、転がりながら移動して来たわけです。見た目も移動手段もスターウォーズのBB 8状態です。

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BB8状態の二人、いいですね。着ぶくれでこんな風になれるなら私もちょっとやってみたいです。

二人の体積がいつもの三倍位になっているように見えるんですが、完全に「球」になってます。ニタニタしながら転がる様子は何だかシュールです。一体何枚くらい着込めばこの状態が実現するのか「トリビアの泉」あたりでやってもらいたいものです。

タタミがかけてる技は恐らく「バックブリーカー」

この後二人は買い物に行くわけですが(服は当然ママに脱がされる)、買い物中、暖を求める二人のやり取りの中で、タタミが「おしくらまんじゅうをしよう」と提案するんですが、タタミはあさりにプロレス技をかけます。タタミ、おしくらまんじゅうって何だかわかってる?

ていうかおしくらまんじゅうという名目でプロレス技をかける人間を見たのは初めてです。技をかけてる時のタタミの顔と白目になってるあさりの顔のコントラストに笑わせてもらいました。タタミはあさりに嫌味を言ったりするいじめ方が多いですが、こうやって見るとやはり武力もあさりよりタタミの方が上な事がわかります。終いにはボロボロになったあさりの側でタタミは「こんなんじゃ暖まらない」と吐き捨てるように言いますが、この後に及んでそこが一番大事?

意外と楽しめた回

ママにお使いを頼まれて二人で行く、という流れは5話でもやっていたんですが、今回は「寒い。暖まりたい」というのが二人が共通して求めているもので、二人で一緒になって迷惑行為をしたり、タタミが技をかけた後あさりが反撃してもタタミは華麗に避けていたので「5話と同じじゃん」という印象は受けなかったですね。
この話は1巻の中でも特別印象に残ってるものではなかったんですが、久しぶりに読み返してみると前述したBB8状態と言い、意外とツボなシーンがありました。

今回はママの一念発起シリーズ(勝手にシリーズ化)初の話でしたが、やる事が極端だなーと思いながらも、動機は真面目なものです。今は私は年齢的にママに近いのであさり達よりママの目線で読む事が多くなってるせいか、共感できる事はありますね。最後には火鉢を出したりときちんと工夫してましたし、しっかり者という側面もよく描かれてると思います。個人的にママが全面に出てる話は好きなんですが、ママ=しっかり者というイメージが崩壊する描写が出てくるのが今から楽しみだったりします。

今回の話は真冬に石油を使わないように、というテーマでしたが、私の地元(北海道)では灯油のタンクが家の庭にあり、業者が定期的に入れに来てくれてました。日本中それが普通だと思っていたので、違うと知った時はカルチャーショックを受けたものです。
灯油代は高いので、ストーブのつけっぱなしをしないように、など母からはよく言われてましたがうちの父が相当な寒がりでガンガン使ってました。父にもあさり達くらい着ぶくれさせておけばもっと節約出来てたかもしれません。

おわり

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