22話 金！金！金！

「金が欲しい」に尽きる内容

万年金欠のあさりですが、露骨にお金を欲しがります。一万円札が出てきますが、聖徳太子が描かれてるところに時代を感じます。

冒頭でママの化粧台で何やらご機嫌な様子のあさりが出てきます。

メイクが完成してご機嫌のあさりですが出来栄えはすごい顔です。

怒ったママに頭を殴打され、立て続けに蹴りを入れられます。その際吹っ飛んで襖に突っ込んだ拍子につけまつげが取れた様子がさりげなく描かれてるんですがこの期に及んでまだ化粧を続けようとしてるのか。ママは高価な化粧品（一個一万円するという）を使った罰に一年間お小遣い無しを宣告。

ママの罰にショックを受けたあさりは、タタミのお金を奪おうとします。タタミはあさりを蹴っ飛ばしながら、

金がほしけりゃ働きな。

と言います。で、あさりが取った行動は「物乞いをする」というものでした。タタミはその行動に怒ります。そして

タタミ「やめんか、家のはじ。」（あさりを追いかける）
あさり「職業に上下の差はない。」
タタミ「それが職業といえるのかっ。」（武器であさりを殴る）

というやり取りがあります。で、今はこの物乞いシーンは差し替えられて募金に変更されてます。

永井豪先生のこんな漫画があります。

手元にある単行本は昭和61年発行とかなり古いです。差し替え前の方を所持してる方が今となっては貴重かも？１巻でも差し替えシーンがありましたが（12話）、こういったところに「昭和の漫画」感が出ています。

あさりがうわ言のように金が欲しいと家の中を歩いていると、突然お札が降ってきます。あさりはベッドの上に横たわりこれ見よがしにお金を数えます。

往年の女優、ブリジッドバルドーのファッションに似てる気がします。

今回はあさりの厚化粧、差し替えられたシーン、大金を手にした後のあさりの姿‥と、絵が印象に残る回でした。内容に関してはあさりが金策に走るというものでしたが、
お金が欲しい！→タタミに頼ろう！→撃沈→自分で工面しよう！→阻止される、という流れ。

書いてて思いましたが、2話のレビューとかなりデジャヴ感があります。

あさりがお金無いネタは今後も定番ネタとして出てきそうな感じです。

おわり