34話 忘れました

初の授業風景

前話でも述べましたが初期の作品は基本的に家庭内の出来事をネタにしてます。今回は冒頭にあさりの授業参観が出てきてますが教室内の描写はこれが初めてです。で、この話もまた個人的になかなかどうして釈然としないものを感じる話です。理由は後述。

背中で感じるプレッシャー

あさりは授業参観で自分だけ手をあげていない状況にママの圧力を感じ、答えがわからないにもかかわらず手をあげ、まんまと当てられます。

が、答えられるはずがなく

あさり「わっ、忘れました。」

クラスの一同爆笑

という事態に。

ママの怒りは言わずもがな

帰宅後

ママ「どうしてわかりもしないのに、手をあげたの。」

あさり「わかんなかったんじゃないもん。ほんとに忘れたんだもん。」

ママ「ほんと?」

あさり「うそなんかつかないもん。」

というやり取りが。

手をあげてなかったらそれはそれで怒ってたんでしょうけどね。

ママ、タタミ、パパが同じ行動に

そのやり取りで事なきを得たように思われましたが、あさりはこの直後ママ、タタミ、パパから集中砲火を浴びます。

あさりの反応を見て、ママ達が「やりすぎた」と感じる描写はあるものの3人の取った行動はさすがにあさりが可哀想です。

何なんだという印象

帰宅後のあさりとママのやり取りは先に述べましたが、ママはあさりが嘘をついた事に一番怒っていて、3人で行動に出る事になりました。

ですが

嘘をついた事を悪いと教えるという意味では3人の行動は筋が通ってないと思うんですよ。

他にもやり方があるだろう、という指摘も出来ますが引っかかるのはやはりここですね。この方法だと「忘れました」という言葉を使う事を責めてるようにしか見えません。

ていうか

母親の目が気になって授業参観であのように答えたのはそんなに罪が重いんでしょうか。

とまあ色々と疑問などを書きましたが

これも前回に引き続き好きではない上によく理解できない話でした。

2巻はこう言った類の話が2つ収録されているという意味では何気に記憶に残ってる巻だったりします(あと数話で2巻も終わります)。

おわり

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