この話で新たな学校での罰が登場
冒頭であさりが校庭を走らされているところが出てきますが、あさり以外の生徒はほとんど学校に残っていないのではと思われます。先生が見張ってる感じも無さそうですが、何周走ったかちゃんと数えてるあさりは意外と律儀な気がします。
ママが見ていた番組は「おかあさんの勉強室」
ママは、二学期は大事な時期で、落ちこぼれるか実力をつけるのかの境目だ、というテレビの言葉を真剣に聞き入ります。どういう趣旨の番組なんだろうか。そこへ宿題忘れで校庭を20周走らされてクタクタになってあさりが帰宅。宿題忘れただけで何キロ走らせるつもりなんだ。ママはあさりの姿を見て、テレビで話していた事が頭によぎります。
と、そこへタタミが現れ、あさりが落ちこぼれると自分が困る、とタタミが言います。あさりが、タタミにどう関係あるんだ、と聞くとタタミは自分が将来学者になり、ノーベル賞を取るとして、週刊誌に色々書かれてしまったら困るじゃない、と照れ笑い。
ひどい記事ですが、今だったらネット上にありそうな感じもします。
あさりが怒りますが、ママは一理ある、と言い、あさりはその場から逃げ出そうとすると、家の中の仕掛け(というかトラップ?)に引っかかります。
ちなみに岩が落ちるタイプは16話に出てます。
ママは落ちこぼれたくなかったら、タタミと一緒の生活を計画書通りにやれ!と言います。
あさり自身は落ちこぼれる事に特に不安はなさそうですが。
分刻みの生活、始まる
それからあさりは、日曜日だというのに五時に起床、朝のジョギング後に勉強、腹八分目で朝食を済ませ、30分の休憩後にまた勉強‥といった具合で1日を過ごします。当然タタミからの制裁も時折組み込まれます。
1話分しかブランクが無いんだが
結局そんなハードスケジュールを過ごすうち、あさりに学力ではなく別の物が身について終わる‥というオチ。今回の話はあさりの根性を叩き直すために、タタミが前面的にバックアップするという話だったわけですが、66話とあんま変わらなくない?
66話ではタタミはママからのギャラに釣られて家庭教師をしてたわけですが、今回はノーギャラでタタミも乗り気でしたし何より「自分がノーベル賞をとった時のため」という自信過剰にも程がある動機です。上述したゲスい未来予想図はかなりのインパクトですが、小六であんな事考えるとはかなりのものです。タタミのこれまでのクズな言動から比較すればかなりマシですが、タタミの内面がよく出てるシーンです。
それにしても似たような話がこんなにすぐに出てきた事に、久しぶりに読み返してちょっと驚いた回でした。