75話 イヌになりたい

野良犬を外で見かけなくなったのはいつからだろうか

前話はニワトリに振り回されてましたが、今回は犬です。19話のような感じではなく、序盤から出て来る回です。

ママとタタミは、夜中にあさりが犬を連れ込んでいるのでは、と思い部屋に行きます。あさりはパジャマ姿で部屋の中で四つん這いになっていて、犬の鳴き真似をしてたの、と言いますが秒でバレて、野良犬を連れて来てた事が発覚。
この時、犬を懐に隠してたわけなんですが               

それともパジャマの上だけを思いっきり伸ばしてネグリジェ状態にしてるんだろうか。

お約束の、「飼う!」「すててこい!」のやりとり

肝心の犬なんですが

こんな犬ですが、すてられてる姿にあさりも後ろ髪をひかれたのか。何にせよあさりは動物好きみたいです。
昭和生まれじゃないとわからないキャラかもですが、サンリオの「みんなのたあ坊」を彷彿させます。

ママに怒られるあさりですが、自分が飼う!という強い意志を示し、「あさりが自分で面倒を見る」という条件のもとママもしぶしぶ承諾。

喜んだのも束の間

あさりは自分のご飯が明らかに少ない事に気づき、ママに問うと、「半分は犬にあげた」「あさりが面倒みるんでしょ」という答え。三食全てあさりのご飯は犬の分だけ減らされ、あさりは空腹に耐え兼ね、犬をすてに行きます。どうなんでしょうかこの流れ。

捨てる神あれば‥

あさりが犬に詫びながら泣いていると、一人の女性が、すてるならその犬をくれないかと話しかけてきます。飼ってた犬が死んでしまい新しい犬が欲しかったところだと言います。あさりも犬を連れてその女性の家に行くと、何と豪華な「犬用の部屋」がありました。さらに女性は犬を抱きながら

よしよし、今日はごちそうよ。ローストビーフにクルマエビのベーコンまき‥。

と、ニコニコしながら言います。どちらもうまそうですね。
あさりが帰宅するとママが

買い物に行ってないのよ。ごはんに、ふりかけとタクワンでいいわね。

と、「ははっ」と笑いながら言います。買い物に行ってないにしても、食材が無いにも程があります。
で、あさりは犬になりたがって終わります。

「動物は大切に」という事で

今回は「あさりが犬を拾ってくる」というわかりやすい話です。そこでママに反対されるのもお決まり(タタミも飼う事には反対)。
動物を飼う大変さを思い知らせるために、ママは「ごはんを減らす」手段を取ったのか、「あさりが面倒みる」という事で、そういった意図に関係なくそうしたのかは、この話の描写だけではよくわかりません。で、最終的にあさりは涙ながらにまた犬をすてる選択をしてましたが「可愛い」だけでは動物を飼えない、という事を思い知ったのかもしれません。まだ小学生ですし、そこら辺は無理もないかな、という感はあります。ママの対応も、あさりが取った行動も賛否がありそうですが、最終的に犬は浜野家にいるよりも幸せになれそうだったのでそこは良かったかと。生肉やらクルマエビやらを犬が喜ぶのかはよくわかんないんですが。

あの女性のケースは稀だと思うぞ

「犬が全面に出てくる」という事自体が今までの中では初めてなので、それだけで珍しさがありました。そしてその犬が美犬ではなく、結構ブサイクというところも逆に印象に残ります。名前は最後までつかずに終わりますが。
細かいシーンですが、空腹のあまり、あさりがタタミの食べ物を取ろうして、タタミが箸を使ってあさりに制裁を加えるんですが、その時のあさりの姿もちょっと面白かったです。
で、思ったんですが犬を引き取ってくれる女性と、ママが用意する夕飯のメニューがあまりに違いすぎて、あさりは犬になりたがる、というオチで終わるわけですが、タイトルと一致するシーンて最後の1コマだけじゃない?

この話の中で、女性が犬用に準備するメニューが今だに記憶に残ってます。ローストビーフはさすがに自分で作るのは大変ですが、いずれ作りたいですね、クルマエビのベーコン巻き。


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