まずは新年のご挨拶
アオモリ登場
狙ったつもりはなかったんですが、前回のまとめが2019年最後の更新となり、新年一発目のレビューは6巻からになります。
タイトルに「珍獣」とあるように、今回は動物ネタになります。旅行に行く間ペットを預かって欲しい、とママが友達に頼まれ承諾するんですが、その時に預かったペットというのがアオモリという動物です。アオモリはアヒルとコウモリをかけあわせて出来た珍獣です。
見た目は大した可愛くない、というのが個人的な感想です。
天然記念物とかではないのか?
で、このアオモリなんですが、ママによると「世界に一匹しかいない」そうなのです。
情報としてはざっとこんな感じなんですが、何でこんなの飼おうと思った?
序列としては、ママ→タタミ→アオモリ→あさり
浜野家でアオモリの世話をする事になったわけなんですが(パパは出番無し)、今回は74話のように全員が振り回される、というよりあさりだけがアオモリの被害に遭います。そればかりではなく、「暗くて汚いところが好き」なアオモリに、あさりの部屋を使わせる事にしたため、その間タタミの部屋を使わざるを得なくなったり、アオモリと喧嘩して噛まれたりしても「世界に一匹」という理由で、ママも完全にアオモリの味方‥という状況。当然あさりはフラストレーションが溜まります。最終的にあさりはアオモリに逆襲するわけですが、その時のアオモリは見るも無残な姿になります。
オンリーワン
序盤にあさりとの初対面の時に頬に噛み付いてるんですが、全般に渡ってアオモリが凶暴である事がよく描かれてます。アオモリが反抗的な態度を取るのはあさりにだけなんですが、「世界に一匹」という事実が、ママがあさりを庇わない理由として使われてます。単純に「よそのペットだから」という理由だけではないので、読み手側も納得しやすいかもしれませんが、ママがこういった類のステイタスには動物であってもひれ伏す、というのも読み取れます。
あさりがこういった状況になっているからと言って、タタミも相変わらず手加減はしません。タタミがあさりが自分の部屋を使う際に許したスペースは布団一枚分位の広さのみ。で、この時にタタミはドミノを使って部屋の中での境界線を作るんですが、なかなかやる事が細かいです。状況は全然覚えてないんですが、私もタタミの真似をしてドミノで部屋の中で境界線を作った記憶があります(すぐ倒れた)。
この状況であさりがイラつくのも当然なわけですが、動物に本気で喧嘩するとは、やはりコブラと戦った人間だな、という感じです(38話参照)。
アオモリの存在感
アオモリは架空の動物なんですが、見た目も行動も「いそうでいない」さじ加減がなかなか絶妙で、本当に存在する動物に見えてきます。本編の中には飛んでる姿やあさりに食いついてるシーンが出てるのでそれらを見れば同じ感想を持つ読者も多いんではないでしょうか。中盤、アオモリが生の牛ロースを食べるシーンがありますが、うまそうに食べてます。こういったところも記憶によく残っている理由かもしれないな、とも。個人的にはアオモリはかわいいとは思えないんですが、そこら辺も実際読んだ人がどんな感想を持つのか気になるところです。
ちなみにネットで一応調べたところ、該当する動物は見事に出てこなかったです。