前回からあまり間隔があいてない
93話以来のホラーものです。今回はタタミが餌食になります。
あさりが布団、タタミがベッドという設定はもう固定されたって事か
あさりはタタミだけベッドを使うのは不公平だとゴネて、ママが古道具家で中古のベッドを買ってくれます。タタミがそのベッドで1人で寝た事が原因で、アメリカ人の少女の霊がタタミに乗り移ってしまい、あさりとママは元の状態に戻そうと必死になります。
要はママが買ったベッドが完全に曰く付きだったんですね。ママがベッドを燃やすと言ったとき、あさりが勿体ないと泣きつくんですが、ママからは
いいのよ、どうせ百二十円で買ったんだから。
と言う返事。あさりが値段を聞いて「何もない方が不思議」と呆れてるんですが、あさりの方が判断能力がありますね。
今回もギャグ、ホラー、美少女のバランス良し
3回目のホラーものですが内容もよく練られてる感がありますし、これまた完成度が高いです。タタミに乗り移ったエリザベスという少女はやはり美少女。で、あさり達が古道具屋で話を聞いて、「ガチなやつ」とわかり、思わず座り込むんですが、そりゃそうだ。エリザベスは件のベッドで病死したわけなんですが、
なにを考えて、なにを夢みて、死んでいったのだろう。異国の少女のさまざまな思いがあのベッドの中に残されているのだ。
といった文とともにベッドに横たわる美しいエリザベスの絵が描かれます。目は瞑っていますが、もう亡くなった時なのか闘病中の様子なのかはわかりませんが、綺麗なパジャマを着てベッドに横たわってる様子が何だかリアルで、想像力が掻き立てられます。で、このコマだけ率直に言ってやっぱ怖いです。この後は通常運転です。
ベッドの値段や最後にママがベッドを1人で背負って持ち出そうとする様なんかは個人的にツボですね。タタミが乗り移られた後の様子も「超ベタな外国人」て感じで描かれてます。
3回目にして思うんですが、ホラーの評価高すぎでしょうか?ホラー漫画やホラー映画はあまり得意ではないんですが、「あさりちゃん」の中でのホラーだから色々とさじ加減がちょうど良くて面白く感じるんではないかと思ってます。
タタミが目覚めて様子がおかしくなった時、うちわを持ったキツネが背景に描かれてたんですが、めでたいなぎつねレギュラー化、って事でいいでしょうか。