124話 特大くつ下

その発想はなかった

9巻に入りました。最初の話はクリスマスネタですが、前話では初夢の話だったので時期が前後してますが、掲載した雑誌の関係でしょうか。

あさりとタタミがクリスマスプレゼントをねだる話は20話でもやってましたが、その時はあさり達がしつこく欲しがっても全然ママが首を縦に振ってませんでした。が、今回はママの方からプレゼントは何がいいかあさり達に聞き、しかも買ってくれるという気前の良さ。あさりはベッド、タタミは赤いオーバーと新しい本箱を頼みます。大喜びするあさり達にママは袋から毛糸を取り出し、あさりとタタミに向かって「これでくつ下を編め」と言います。

ほしいものが入る大きさのくつ下よ。でなきゃプレゼントはないわよ。

もう一度おさらいしますが、あさりが欲しいものはベッド、タタミはオーバーと本棚です。
部屋にベッドと本棚がある方は、編まなければならないくつ下の巨大さが想像しやすいんではないでしょうか。

すっかりキツネが定着してきた

で、この後あさりとタタミはママが衝撃的な発言をしてるところを目撃します。

どうせあめっこないから、今年はプレゼントなし。ふふふっ、これで毛皮のえりまきが買えるわ。

しかも札束を数えながら。

最終的にあさりとタタミに激怒されて、ママもえりまきは買えず、三人とも幸せじゃない終わり方をします。

よくそんな事を思いついたなと

あさり達の欲しい物が手に入るかはママ次第、というのがよくわかります。と、同時に毛皮のえりまきのために娘達のプレゼントをカットする事に罪悪感が全く湧かないほどに、ママの物欲が強いというのもよくわかります。22話では頑張ってへそくりを貯めてる、という描写もあったんですが、だんだん浪費家な主婦にキャラチェンジしてきましたかね。105話でも一度その辺は描かれてましたが、超初期の「怖いだけのママ」よりも私はこっちの方が好きですけどね。

それにしたって「クリスマスプレゼントはくつ下に入れるもの」という伝説をこんな形で悪用する母親がいるとは誰も思わないでしょうね。


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