126話 ダウンジャケットと塩ごはん

もはや良妻賢母ではない

今回はママの浪費ぶりが前面に出ています。妙なタイトルですが、ダウンジャケットと塩ごはんという全然関係ないものがまさかの形で交わります。

十万円位はしたんだろうか

あさりは寒い中外を歩いていると、街中を歩く人たちがダウンジャケットを着てる人で溢れかえっている事に気づきます。流行っていて暖かそう、という事でタタミも欲しがります。で、ママにお願いする、といういつもの流れ。ていうか二人とも118話でダウンジャケット着てたけどな。

一方でママはあさり達が帰宅する前に家計簿をつけながら顔をしかめ、酷く落ち込み、

ああ〜っ、かわなきゃよかった。こんなもの〜っ!!

と、わめくんですが、ママの背後にかかっているのはゴージャスな毛皮のコート。猛烈に後悔してるようですが、コートの美しさを見て、これから節約すればいいんだしと、おほおほと笑いながら言います。ものの数秒で切り替わってます。

この流れの直後にあさりとタタミにダウンジャケットをねだられるわけです。いつもならここで、ダメの一点張りになりそうですが、ママはお金をくれます。が、ママは

ごはんにお塩‥と。ああ、よかった。月末までごはんにお塩をかけてたべれば、なんとかやれるわ。よかった、よかった。

と、ママは泣き笑い。あさり達、お金返却。

その後「ダウンジャケットの中身は水鳥の羽」という事で、あさり達が信じられない行動を取ったため、ママは二人に買ってあげます。というわけで浜野家は月末まで塩ごはんです。

ママびいきじゃない人からするとどう思うんだろうか

いいですね、今回のママ。最後のコマではあさり達がダウンジャケット姿でママに感謝していて、ママは笑顔で「それほどでも」という態度をとりながら、背後にしっかり塩ごはんをスタンバイしてる、と言う絵も秀逸です。

105話のラストもタクワンご飯というオチでしたが、あれもママの散財が招いたことで、かなりのデジャビュ感。しかも今回は塩だけだったので、タクワンを買う金さえなかったのかと思ってしまいます。

あさり達が最後に取った行動も相変わらず恥知らずなものだったわけですが、ママの毛皮と塩ごはんのインパクトが強くて、霞んでしまいました。まあ、私がママが好きなのでそう思ってしまってるので、実際あさり達がどんな行動を取ったのか気になる、という方には読んでもらいたいですね。
今回はページ数も8ページと決して長くはなかったですが、最初から最後までママの言動が面白くてレビューするにあたって省くところが無いなと思ったくらいです。

それにしても浜野家は結構裕福なのかと思われますが、割と短いスパンでこういった事が起きてるように思えます。私もさんごママと同世代なわけですが、もし現実に毛皮のコート買って塩ごはんとかやったら離婚待った無しです。


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