飛行機内でも色々あります
前話からの続きです。
飛行機の窓からオーレル王国が見えてわくわくする二人ですが、飛行機は突如Uターン。タタミが近くのCAに文句を言うと
CA「オーレル王国は、国王の専用飛行場しかないので、民間機は着陸できないんですよ。」
の言葉にタタミは激怒し、CAの胸ぐらをつかんで機内で騒動を起こします。お前はナッツ姫かと。結局ママとタタミは「オーレル王国に一番近い島」に下ろされ、船がほとんどないため、自力で行こうとするわけですが、その方法はタライを使う、というもの。
タタミもママもカナヅチなのでもうやけくそ。特にママが笑顔で「死ぬ時はいっしょ」と言いながらバチャバチャやってるところは、この潔さに尊敬の念を抱きます。
あさりの方も動きあり
一方のあさりは国王の宮殿の中で憮然としていました。機嫌が悪いな、と話しかけるアーメッド王。ここでアーメッド王が登場しますが、ロン毛、美形、若い、と三種の神器(何の?)が揃ってます。あさりはいくら自分が人間だと言っても取り合ってもらえず、苛立っていました。ここであさりは気づきます。着ぐるみを着てるから悪いんだ!と。囚われて三日間それに気づかなかっただと‥?
あさりは見よ!と着ぐるみを脱ぎ捨てるとアーメッドは感動して言葉を震わせます。
アーメッド「ことばをしゃべるだけでなく、脱皮するサルとは、世にもまれなる珍獣だ!」
あさり、斜め上すぎる発言に爆破。
ここで再びタタミとママ
そこへアーメッドに「海の上にめずらしいものがある」との情報が入り、アーメッドが望遠鏡で海を見ていると、タタミとママがサメと死闘を繰り広げていました。
他にもサメの頭上にチョップ、噛みつくなど、ありとあらゆる手段を使います。が、サメはかなり沢山いるため、二人ともさすがにもうダメだ、という状況に。しかし間一髪で二人はアーメッドが用意したヘリで宮殿に連れて行かれます。
この後三人はアーメッドの元で対面しますが、タタミとママはアーメッドを怒らせゴミ置き場に入れられます。さらにあさりも程なくしてアーメッドに飽きられ、同じくゴミ置き場に入れられます。
なんかもう色々ぶっ飛びすぎ(褒め言葉です)
また前回の大長編との比較になりますが、今回のタライに比べれば前回のイカダなんて可愛いもんじゃないでしょうか。
アーメッドの外見やキャラは女性ファンが結構いそうな気がしますが、ずっと退屈しながら過ごしてて、この人は国務とかないのだろうかと余計な事を考えてしまいました。アーメッドとあさりのやり取りも沢山描かれてますが何は無くとも「素手でサメと戦うママとタタミ」が強烈です。この話は自分が5、6歳の時から読んでましたが、まだ漢字や内容がちゃんと理解できなくても、この絵だけで笑ってた記憶があります。で、この記事を書くにあたりまた読み返しましたが、久しぶりに笑った事により童心に帰らせてもらいました。特にママの蹴りの入れ方とかはツボ。
三人ともゴミ置き場に葬られてしまいましたが、次からは三人が無事に日本に戻るためのいわば「脱出編」になります。
③に続きます。