だからと言って特に何も問題は無いんだけども
17巻に入りました。最後に長編が収録されています。100ページ位ある作品なんですが、なぜ「大長編」と書かれてないのかは今だにわからないままです。
夢って他人のところに入り込めるのか
夏休みもそろそろ終わり、という時にあさりは「充実した夏休みだった」と満足げに外を歩いています。すると女性が苦しそうにしゃがみ込んでいるのが見えます。お腹が痛いとの事だったのであさりはその女性に肩を貸して病院に連れて行く事に。が、スレンダーな見た目と裏腹に異常に重たく感じます。気づくとその女性は巨大な石になっていて押しつぶされる‥と、いう夢をあさりは見ます。朝起きてすぐタタミにその話をしたところ「何か心配事があって、その表れじゃないか?」と言われます。
で、その心配事ってのが何なのか?というのを考えるわけですが、あさり本人ではなくタタミが気づきます。そしてその気づき方というのが、あさりとタタミが同時に昼寝していてあさりの夢がタタミの夢に浸食してくる、という見た事も聞いたこともない状況。
安くて、近くて、短い旅行のことです
この話、ちょいちょい小ネタみたいなのがあります。まず冒頭であさりが「安・近・短の旅行」というセリフを言ってるんですが、この言葉はこの回で知りました。そしてタタミがあさりから夢の話を聞いた時、タタミの横でめでたいなキツネが本を持ってるんですが「フロイト」と書いてあります。「安・近・短」に関しては、もはやこの言葉を聞くとあさりちゃんを思い出す、という程擦り込まれてます。フロイトは小さい時は気にしなかったですが、今読むとなかなか細かいな、と思いました。
内容としてはもはやおなじみになってる気さえする「夏休みの終わり」。夏休みネタっていうと似たような話が多くなると思いますし、現にこれまで何度も出てきてたわけですが、「今回はこう来たか」と。ありきたり感が無くて楽しめました。
今回はあさりとタタミのみの登場でママは出てないんですが、二人が並んでお昼寝してる時おなじみの立て札があって「おひるねしなさい ママ」と書かれてます。「おこしちゃいやよ」が一番ポピュラーなパターンだと思ってるんですが、ママバージョンもあったんだな、とこれも久しぶりの発見でした。