かなり一方的にふられてます
タタミの恋愛模様がガッツリと出て来ます。しかし今回は振られてしまうところから始まります。当然イケメンです。
溶ける感じってことか?
タタミは中野くんという男の子に、来年は受験だしもう会えない、交換日記もやめようと言われてしまいます。傷心の中歩いていると、側にいる女の子達の会話が聞こえて来ます。
「ねえ、ねえ、中野くんてすてきね。スラリと細くて。わたしもう、朝から晩まで夢中よ。」
「きゃ〜ん。わたしもそうよ。」
目を丸くするタタミ。さらに会話は続きます。
「中野くんて‥さ。」
「くちびるに、あまいのよね〜。」
「もうとろけちゃいそうね。」
もうタタミの脳内では中野くんが相当なゲスと認定。
中野くんをボコってから帰宅するとあさりまで「中野くんてくちびるにあまい」と言い出し、タタミは「あさりにまで手を出すなんて相当な変態」と再び怒りが湧きます。タタミと付き合ってた時点でストライクゾーン広いけどな、中野くん。
そしてあさりとのやり取りで、タタミがウルトラ勘違いをしてるという事がわかります。あさりや女の子達が話している中野くんは、「中野くん」という商品名のお菓子のことだったのです。タタミが食してみると、確かに「くちびるにあまい」。何度もこの話読んでるんですが、「くちびるにあまい」ってのが今だによくわからないんですが。
「中野くん」はシュガーコーン味だそう
まさかの人の苗字が商品名になってるお菓子が出て来たわけなんですが、実際あったんですよ、こういうお菓子が。
その名も「鈴木くん」「佐藤くん」というスナック菓子。調べたところ、発売されてたのは84年から89年にかけてなので、昭和生まれど真ん中のお菓子というわけです。「鈴木と佐藤以外もあったような?」と思い、さらに調べたところ「田中くん」「山本さん」というお菓子も続けて発売されたそうです。ググったらすぐに画像が出て来ましたが、いやー懐かしい。一回も食べたことないけど。
んで今回の話が描かれたのは85年くらいだろうと思われるので、上記のお菓子が絶賛発売中だったわけですね。リアルタイムでは、女の子の会話辺りから何となくオチが予想出来たかもしれませんが、平成や令和にこの話を読むと最後まで読まないと誤解だという事は予想出来てもオチが読めないかもしれないですね。255話同様、タタミって思い込みが結構激しいよな‥と思う話ですが、中野くんはそのせいで実害受けまくりで非常に気の毒ですね。