今回あさりの出番は少なめです
今回で18巻最後です。長編とまでは言えませんが、20ページ弱でいつもよりボリュームがある作品です。かつ内容もこれまた単行本の最後で定番の「ちょっといつもと違う」感があります。
ざしきブタは「世界一凶暴」らしい
今回はドキュメンタリー形式になります。
「世界一の秘境”MAKIGAI”。浜野タタミを隊長とするわれわれ取材班は、珍獣あっさりを求めて、熱帯雨林のジャングルへと足をふみいれたのである。」
という冒頭の解説から、真面目にふざけてる感じが伝わります。
手書きのツッコミで書かれてる通り、取材班とは言ってもタタミとママの二人だけ。二人は珍獣あっさりを目撃した人に取材したりと、熱心にあっさりを探します。
洞窟を発見し、あっさりの巣かもしれないと思い、中に入るとそこにいたのは我らが室山まゆみ先生とまりこ先生。仕事中と思われる二人の絵が書いてあるんですが、頭には豚耳がついてます。さらに
「哺乳類霊長目マンガ科 ”ざしきブタ”」
と解説が。マンガ「科」とか書いてるのがいいですね。それにしても以前二人が漫画に登場した時こんなに太った姿ではなかったんですがこの時はリアルに太ったってことなんでしょうか。
その後もドキュメンタリー形式で、時々ナレーションのような解説を交えながら二人はあっさりを追います。
「進め!電波少年」とかでもこんなのやってたね
肝心のあっさりなんですが、顔→あさり、体→怪獣、といったところです。最終的に捕獲しようとするも逃げられるわけですが
「しかし、これでよかったのだ。珍獣は、謎のベールに包まれていたほうがいい。にげられはしたものの、たしかに取材班は、あっさりをこの目でみたのだからー。」
というすごいそれっぽい解説で締め。解説が大真面目なのでより下らなさが増長されます。室山先生が登場したりと、話そのものも面白いですが、「テレビでよくやってるやつ」のパロディとしても楽しめます。
この話で初めて室山先生が自分たちのことを「ざしきブタ」という言葉で表現してますが、室山先生が運営しているファンクラブが「ざしきぶた倶楽部」なんですよね(現在はどの位活動してるか不明)。この名前がこんなに長い付き合いになるとは先生も想像してなかったかもしれないですね。「ざしきブタ」と聞くと私はすぐにサンリオのキャラを思い浮かべるんですが、知ってる人は少なそうです。
地味な存在だったけど好きでした
次回から19巻に入ります。