今回、あさりは影が薄いです
まだ夏休み中のようですが、全然夏らしさはありません。今回はタタミの心理描写を中心に話が進みます。
結局タタミは一睡も出来ずに朝を迎えます
タタミはあさりのいびきがうるさくて眠れず、夜中に茶の間に避難しようとします。するとママとパパが何やら真剣な顔で話し込んでいます。
「このさい、思いきって‥。」
「‥そうね、子どもたちもいっしょに。」
「ひとりでも残すと、かわいそうだからなあ。」
「で‥でも、ご先祖さまにもうしわけなくて。」
「しかたないさ。それが、時代というもんだ。」
「子供たちも一緒に」「ご先祖さまにもうしわけなくて」という言葉からタタミは
「一家心中の相談をしているんだ!!」
というわけでここからタタミの盛大な勘違いによる展開になります。
そして翌朝「これから皆でドライブに行こう」と言われ、タタミの中では「もう確定」。
このパターンが好きって読者結構いるのかな?
タタミの盛大な勘違いって事でこれはもうシリーズ化していい気がしますが、どうでしょうか。
ママとパパとの会話を聞いてすぐ「一家心中!」と思うというのはやはり普段からたくさん読書をしたりしてるという事の表れかもしれませんね。あさりがこのやり取り聞いても同じ事を考えるとは到底思えないですし。
タタミの勘違いシリーズは255話や278話も該当しますが、この二つの話はタタミの思い込みにより、何かしら実害を被る人間がいましたが今回はタタミが一人で騒いで終わりなので誰も害は受けてないだけ色々マシに見えます。
この話は結構よく覚えてるんですが、特にタタミの想像の中であさりとタタミが死に化粧をしてるところとか、ドライブの行き先が「姫貝山」だったりとか、色々どうでもいいことを覚えてるな、と我ながら思いました。しかし久しぶりに読み返しましたが、やっぱり面白かったです。
あさりがドライブに行く前、おやつを準備してる絵があるんですが、さりげなく「中野くん」が登場してますね(これも278話参照)。