この作品の時代的には「金曜日の妻たちへ」かな
今回は大好きなママネタです。内容はまさかのママの浮気疑惑。その昔「失楽園」という作品が流行った事を思い出しましたが、ママの年齢的には「age35 恋しくて」というドラマの方がしっくりくるのかな、とかどうでもいいことが頭をよぎりました。
今後も色々なバリエーションが出ることを期待
あさりは学校から帰る途中、偶然ママを見かけます。よく見るとママは若い男性と顔を赤らめながら話をしていました。あさりは帰宅してタタミに「ママが浮気してる」と報告します。
普通に考えると子供は親の不貞を知った場合、かなり動揺すると思うんですが、あさりは「このネタでママをゆすれる!もう怖いものなし!」とやはりあさりクオリティ健在です。それに対しタタミ、
「ギネスブック級のくそたわけっ!」
とあさりを攻撃。「くそたわけ」のこの言い回しは初めて見ました。
ある種パパの行動は時代の先を行ってたのか(多分違う)
中盤からはママが浮気した動機、浮気相手と駆け落ちして残されたパパとあさりとタタミの悲惨な未来が描かれてますが、全てタタミの想像によるものです。あくまで想像ですが、それが超面白い。
タタミが考えたママの動機は「私の幸せって何?私だってまだ若い!自分のために生きたい!」とい浮気に走った主婦から幾度と無く耳にしたもの(私の身近にはいませんが)。ママが男性と駆け落ちしてる絵の横に
「せっかくつかまえた若い男♡みすみすにがしてたまるかいっ」
と書かれてるんですが、私が小さい時、当時アラフォーだったうちの母、これ読んで爆笑してた記憶があります。
まあタタミは色々な本とかを見てるでしょうから、ここまでの想像が出来るのはまだわかります(それでも小六でここまでよく考えられるなと思うけど)。ぶっ飛んでるのが、パパのその後です。
ママがいなくなってからパパはすっかり女性不信になり、あさりとタタミに「新しいママ」としてまさかの人物を紹介。まあ確かにこの事態は浜野家にとって危機だよな‥という想像ですがいくらパパがやさぐれてもこうはならないと思うぞ、とも(というかどこから突っ込んでいいのかわからないレベル)。タタミに対してこれは想像力豊かと言うべきか否か迷います。
国語も成績は悪いようだが
今回はわずか7ページですが、つくづく濃すぎる回だなと。何気にあさりが冒頭にママが男性と話し込んでるのを見つけた時
「中年のオバハンが、少女のようにほほほんのりとそめあげて………。」
と表現してるのもツボ。あさり意外と語彙力あるなとか思ったり。
冒頭からずっと面白いシーンが続きますが、やはりタタミの想像が描かれてるところが見所です。全て想像であって、実際ママとパパが本当にした行動ではないわけですが、描写やセリフが秀逸で今だに笑えます。その効果もあって、主婦が浮気に走る様が非常に滑稽に見えるっていう(室山先生もそこまで狙ったのかはわかりませんが)。
大人になった今、浮気とかがメディアに取り上げられたりするとすぐにこの回を思い出します。もし奥さんに浮気された男性で、鰯パパと同じ行動を取った人がいたら教えて欲しいです。