397話 愛のタゴ作シール

25巻

「リサイクルあさちゃん」という話に差し変わっています

いつの時代もシールのコレクションは小学生の間で流行りますが、今回はそんなお話です。この話は差し替えられているようで、古い単行本じゃなければ読むことが出来ません。

個人的に一番好きなのは豆作くん

「タゴ作くんチョコ」についている「タゴ作シール」が大人気。あさりは全く興味を持っていませんが、隣のクラスの東山くんはタゴ作シールをたくさん持っていて羨望の的。しかしそんな東山くんでも手に入らない幻のシールが一枚だけありました。そんな中、タタミが同級生の男の子からラブレターをもらいます。何とラブレターには幻のシールが同封されていたのです。

タゴ作シールがいくつか紹介されてるんですが、「空にのぼった豆作くん。」「大豊作のモロコシくん。」「元気に種まく次郎作くん。」といったように、全てに「作」がついています。幻のシールというのは「コエタゴかついだタゴ作くん」というもの。普通にこのシール、全部欲しいです。

今度実家から送ってもらおうかな

今回もこれまたいい味出してるものが登場です。
タゴ作をモチーフにするシールってすごいセンスだけど絵は全部可愛いです。

シールに目が奪われてしまいがちなんですが、あさりが東山くんとカップルになることを目論むという恋愛要素に注目です。あさりは苦難を乗り越え、これで無事カップルになれるか!?という状況に。が、東山くんから驚くべき言葉が発せられます。その直後のあさりの深い絶望に襲われてる様子が3分の2ページ使って描かれてますが、全く大袈裟に感じません。後にも先にもあさりのこんな顔はここでしか見られない気がします。

最後にタタミが北海道のバター飴を美味しそうに頬張るんですが、これまた久しぶりに食べたくなりました。

シールのモチーフに使われているだけでもアウトなようです

冒頭で述べましたが、今回の作品はカットされていて今は単行本には収録されていないようです。「タゴ作」という言葉が出ていますが、農民や田舎者を侮蔑する意味合いがある事が原因だと推測されます。内容自体に差別的な要素は感じられないのでカットされてしまったのは残念です。
今後もカットされた話のレビューをする事はありますが、少しでも面白さが伝わればいいなと思った次第です。


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