さすが室山先生
釜田くんというゲストキャラが登場します。ジェンダーという踏み込んだテーマですが、内容は秀逸。
釜田くんはにこやかで性格が良さそうだ
あさりのクラスに釜田くんという男の子が転校して来ます。釜田君は自分の事を「あたし」と言い、お裁縫や料理が得意なまるで女の子のような男の子でした。あさりはそんな釜田くんを「気持ち悪い!」と受け付けられません。
昭和にこんな作品描いてたとかほんと凄すぎる
あさりちゃん史上に残る名作が来ましたよ。
今回は冒頭にも書きましたが今回はジェンダーがテーマと言えます。釜田くんに対し「男なのに」と気持ち悪がるあさりと、「新しいタイプの男の子」と全く動じないタタミの姿が対照的です。この二人の反応を通して自分の考え方があさり寄りなのかタタミ寄りなのかと考えた読者も多いんではないでしょうか。
以下「女らしい男」に対するタタミの見解です。
「世の中はますます機械化が進み、男が力仕事をする必要がなくなる。女らしい男がどんどんふえる。」
小6と思えぬ先見の明がある発言。
テーマの奥深さも去ることながら、釜田くんがあさりの家に訪ねてきたやりとりもとても楽しめます。ていうかママ、釜田くんより裁縫下手だし。
評価が高いあまり、レビューが長くなりましたがこの話、必見です。
それにしても令和の今は小学校でもジェンダー教育をするようになってるようですね。この話は十分教育の場において教材になると思うんですが。