このお店って男の子の服はないのかな(素朴な疑問)
冒頭、久しぶりに「ブティックあらいぐま」が登場。あさりがママに服をねだるところから始まりますが、一通のエアメールが届いたことにより、それどころではない事態になります。
一体何の仕事をしてる人なのか
突然浜野家にフランスからのエアメールが届きます。手紙には、ママのご先祖さまが鎖国時代にオランダ人の商人と恋に落ちてオランダに渡った事、その二人は後にフランスに移り住んだこと、そこから何世代かを経てこの手紙の主になったことがと記されていました。そして何と莫大な財産があるにも関わらず後継がいないため、あさりかタタミを養女に出来ないかと申し出てきたのです。
今の時代なら翻訳サイトがあるけども
ママの出身が九州であることをこんな形で生かすとは思いませんでした。
「系図を遡って調べたらあさりとタタミに行き着いた」ってのは作者自身も「そんなことできんのか」と突っ込んでましたが、話として面白いから目を瞑るってことで。
個人的に一番好きなのはママとパパの電話のやりとりだったりします。仕事中のパパに電話をすると「今夜は早く帰る」と言ったにも関わらず、フランス語の翻訳を頼まれた瞬間「残業で何時に帰れるかわからない」と電話ガチャ切り。残業って便利な言葉だな。
その結果ママが「一晩かかっても読んでみせる!」と頑張ったわけですが、目の下にクマを作って徹夜で翻訳したママの根性を讃えたい。
「冒頭のブティックあらいぐまはどうなったの?」という質問がありそうですが、最後に回収しますのでご安心を(心配はしてない?)
内容としてはやや現実離れしてるものの、ファンタジーというわけではなく「あってもおかしくないのかも」という感じもあります。まあ起きないでしょうけど。
今回は読者からは全然想像できない話で、非常に面白かったです。
ちなみにですが、あさりとタタミが「まるで小公子!」と喜んでましたが、私はこのアニメで知りました。
ハウス劇場はいい仕事しますよね。