474話 独身宣言

29巻

さもありなんといった未来

二十年後のあさり、タタミ、ママの姿が見られます。アラサーのあさりはパラサイトシングルのようです。家の中の様子も変わった感じはありません。

タタミの旦那はイケメンだそう

二十年後。あさりは三十歳独身で相変わらずママとパパと一緒に暮らしていました。ある日タタミが自分の息子を連れて遊びにきます。あさりにお見合いの話を持ってきますが、写真を見てあさりは「こんなブサイクは嫌だ!」と断固拒否します。

見たことない人は単行本を確認したくなったはず。

29巻の中でこの話、一番好きかも。

とりあえず三人の姿をざっとまとめました。

あさり→かつてのママのようにスタイルは良い。しかし顔は残念。ヘアスタイルはツインテールからポニーテールに変化。内面は子供の時とほぼ変わっておらず、自分を客観視できていない。さらに凶暴なところも変わっておらず、幼児にも平気で暴力を振るう。

タタミ→同じくママ譲りでスレンダーな体型。メガネは健在。息子(あさりからすると甥っ子)のタミ男に寄り添う姿から母性がダダ漏れ。癖毛をそのまま伸ばしたロングヘアは巻き髪のようなゴージャス感で、素敵マダムオーラ全開。

ママ→あさりに対して色々思うところがあるようだが、逆さ磔や百叩きをしていた時の面影なし。シワが増えた顔と低い位置でのお団子ヘアと和服姿は完全に磯野フネ。

タタミは今でいう勝ち組か?

バブル時代は「3高」という言葉があってだな

さらにこの話の興味深いところはあさりを使って理想が高すぎるアラサー女の痛さが子供でもわかるように描かれてるということです。

大人になったあさりは外見も中身も残念なのでさらに痛さ倍増(そこが妙にリアル)。
この話を始めて読んだ当時、私は小学生でしたが、「高身長、ハンサム、お金持ち」というあさりが結婚相手に求める理想を見て「うわぁ‥」となった気が。

私と同じくドン引きした読者もいるかと思いますがご安心を。タタミ様がぶった斬りますので。

タタミ「あんた自分をなんだと思ってるの?ボンクラ大学でて。三流企業の窓ギワOLじゃない。高望みできる立場?」

あさり、ぐうの音も出ません

この話を描いた当時室山先生もアラサーだったはずですが、あさり側の痛い人間じゃ無かったからこそ描けたんでしょうね。こういった類の話は今の時代も至る所で耳にするので、タタミが論破するシーンはテンプレにしてSNSで拡散したいくらいです。

いつもよりレビューが長くなりましたが、ぜひ読んでもらいたい回です。


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