64話 寝ずの番はだれだ?

デストロイヤーあさり

あさりに物を大事にさせるためにママたちがあさりにミッションを与えます。冒頭のシーンはあさりが物をすぐ壊す様が描かれているんですが、勉強中に鉛筆でノートに記入している時に鉛筆を半分に折ってしまう、といった感じです。タタミのところへ鉛筆を借りに言ってるんですが、タタミの後ろの大きな箱に折れた鉛筆が山積みになっており箱には「あさりのバカ」と書かれてます。先が折れるならわかるが、何故半分に折れる?

パパがとんでもないものを持って帰宅

あさりはママから物を粗末にし過ぎだ、と説教されます。程なくしてパパが帰宅。すると何と五千万円するというつぼを持ち帰って来ます。パパは二、三日預かってくれと頼まれた、と話します。3人で驚き、ママはそんな高価なものどうするの、泥棒でも入ったら‥と困惑。
一体いつ、どこで、誰が何のためにパパにそんな事をさせたんでしょう。
パパもパパで、家が買える位の額のものを、なに普通に持って帰って来てんだよと言いたい。

そうだ、あさりにしよう。

そこで一晩寝ずに誰かがつぼの番をすればいい、との事でお決まりのあさりに白羽の矢が立ちます。あさりが何故自分が、と喚くと日頃物を大事にしない罰だと言われます。物を大事に出来ない人間にいちばんやらせちゃいけないやつです。
あさりは3人が熟睡する中ヘルメットを装着して武器を持ちながらつぼの横で座って見張りをします。サザエさんのように頻繁に強盗に入られてるわけじゃ無いでしょうし(その様子は漫画で確認できます)、普段通り寝てていいんじゃ無いか?ていうかあさりのヘルメット、ちゃんと頭のお団子が二つ外に出る作りになってるんですね。

デジャブ感あり

系統としては34話に近い話です。あさりに対して「自分が悪いことをした事を思い知らせる」ためにママが先陣を切って行動したところが同じです。今回は「物を大事にしない罰」として高価なつぼの見張りをあさりに頼んだ、というわけです。34話はあさりが中盤から泣いていてママ達の行動に怒っていなかったんですが、今回は与えられた罰に対して怒りを露わにしてたので、さすがにここまでやらされる謂れはない、と感じたようです。最後まで読んだ限りあさりの怒りは至極真っ当なものだと感じます。
そもそもこんなに高価なつぼを最年少の人間に見張りをさせること自体間違ってますし、物を大事にさせる事とあまり繋がりがあるようには思えません。そういった意味でも34話のようにあまりママ達の行動に筋が通ってないように思えます。ただ、あさりの最後の態度と、最終的にママが困惑するラストだったせいかそんなにモヤモヤが残りませんでした。

ていうか10話でも言えた事ですが、浜野家は家庭内で起きた問題の責任をあさりに負わせようとしすぎでは?

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