目新しい試みではあります
タイトルでおわかりかと思いますが、あや子ちゃんというキャラが登場し、かつシリーズになっています。薮小路いばら以来の新キャラの登場です。先に書いておくと、このシリーズはあと二回あり、いずれも11巻の中に収録されてます。
あさりに出されたおやつはあや子ちゃんが全て食べたようです
タタミが学校であさりの悪口を言っていると、あや子ちゃんがタタミの事を羨ましがります。あや子ちゃんは、自分にも妹がいたが去年事故で亡くしたんだ、と涙。
という経緯があり、タタミはあさりをあや子ちゃんに一日貸す事をあさりに無断で約束。あさりはそれを聞いて言います。
あさり「じょうだんじゃないっ。品物じゃあるまいし、かしかりされてたまっか。人格無視だ。人権じゅうりんだ。」
タタミが借金を半分にする、と言うと二つ返事でOK。あさりの人権はその程度のものらしい。
あや子ちゃんが美人でやさしそうなのであさりはホッとします。さらに家はとてもお金持ちで、豪華な部屋で綺麗な服を着せてもらい、あさりは天国のような場所だと喜びます。と同時に、亡き妹の姿とあさりを重ねるあや子ちゃんの姿に胸を打たれ、要求は出来るだけ受け入れなければとも思うのでした。そして天国から一転、ここからあさりは地獄を見ます。
おやつを食べに食堂にいくとあさりの目の前に置かれたものはこれ

あさり「なに?これ。」
あや子「おやつよ。」
あさり「生ニンジンですが‥。」
あや子「そうよ、ダイコンには見えないでしょ。」
あさりが能面のような顔になると、あや子ちゃんは「うちの妹は生ニンジンが大好きで、いつもおやつの時にバケツ一杯のニンジンを食べていた」と笑顔で言います。あなたの妹、ちょっと異常じゃないでしょうか。
ここであさりが反抗するとあや子ちゃんから武力行使。さらにこの後、あさりがあや子ちゃんからまた別の事を要求されて仕方なく飲みますが、あさりが耐えきれず再び反抗すると、あや子ちゃんは電話帳であさりの頭を殴打。
以下、あや子ちゃんがタタミに電話で話した言葉。
あや子「妹をやっつけるっていいわね。ひさしぶりにす〜っとしちゃった♡ねえ、またかしてよ。」
クソでは?
絵で見る限り皮がついたままのように見える
あや子ちゃん初登場でした。シリーズの初回なので人物像が伝わるようにセリフなどをピックアップしてみました。んで久しぶりに読みましたが、やっぱりあや子ちゃんあんまり好きじゃないです。ニンジンのやりとりとかのあさりの顔とか反応は面白かったですが、容赦無くあさりに暴力を振るうところや、何より電話のセリフ。いばらといい、あや子ちゃんといい、なぜ二人の周りはこうも意地悪なのばっかりなのか‥と思ってしまいますが、タタミも結構意地悪なので類は友を呼ぶって事でしょうか(いばらはあさりの親友というわけではないが)。
このシリーズは11巻の中では一番の目玉企画でしょう。現に初めてこの回を読んだ時、新しいキャラが出てくるという事で期待して読み進めた記憶があります。が、あや子ちゃんの意地悪さばかり目についてしまい、第一印象が悪い、という事を覚えています。タタミやママと違い、あや子ちゃんがあさりに暴力振るってても笑えないんですよね。家族じゃないですし、何より年上なので弱いものいじめになりますから。と、自分なりに好きじゃ無い理由を分析してみました。
最後になりますが「あさりはにんじんが嫌い」という設定ってまだ出てなかったですが、これが最初って事になるでしょうか。まあいくらにんじんが好きでも、ゆうに10本はあるであろう生ニンジンを喜んで食う人間はそうそういないと思いますけどね。