らしくないタタミが見られます
冒頭からタタミが登場するものの、終盤までは一切口をききません。が、事実上のタタミ回といえる話です。
大した心配はしてないんだろうね
タタミが学校から帰ってきてからずっと放心状態で、名前を呼ばれても全く返事をしません。ママによると「こんなこと初めて」。一体何にそんなにショックを受けているのか、とあさりとママはタタミの側で原因をあれこれ考えます。
あさりが考えた原因の一つが失恋だったわけですが、ママは「それは無い」と言います。以下、ママが思う普段のタタミの様子。
タタミ「わっ、かっこいい人すてきっ。きゃ〜っ、ハンサム。あっ、あっ、美少年。」
と、ことごとく美男子に反応してる模様。こんな人間が一回や二回の失恋で落ち込むわけない、と言い、あさりも納得。この時のタタミの様子をあさりは「室山まゆみのようだ」と言ってるんですが、先生もタタミ気質だったんでしょうか。
心配して原因を探る、という名目であれこれ話してるあさりとママですが、二人ともタタミの後ろでケラケラ笑ってて、実は結構面白がってるんじゃない?
タタミファンなら押さえておいた方がいい話かも(何のために?)
タタミのイメージと言うと、面食い、守銭奴、あさりに対してよく意地悪する(というかたまにかなりクズ)などでしょうが、やはり「成績優秀」ということはタタミを語る上で外せないでしょう。で、この話では勉強面で誰かに負ける事が絶対に許せないというタタミの性格がとても表れていて、この巻辺りから少しずつタタミの秀才ぶりが全面に出てくる話が増えてくるのかな、なんて思いました。
タタミは主人公のあさりと同じくらいファンもいるようですが、嫌いだと人も多いようですが、初期のタタミのクズぶりは本当にひどいので、無理もないですね。
ともあれ自信をなくして茫然自失になってるタタミの姿ってのは珍しいので、全体を通して読み応えのある回でした。