227話 サッカー部 A・Tスカウト作戦

いくら何でも弱すぎるだろ

あさりとタタミがサッカー部に勧誘されます。弱小で「56連敗」との事ですが、それだけ負けてるとコーチもやる気が出ないんじゃないでしょうか。

タタミはキャプテンの両親の顔を知ってたんだろうか

あさりとタタミが通う桜貝小のサッカー部キャプテンは、あさりとタタミをサッカー部に入部させたいと強く願います。

キャプテン「姉の浜野タタミは、足はおそいが、その破壊力はバツグンだ。彼女をおいて、ゴール・キーパーの適任者はいないだろう。そして妹の浜野あさり。あの足の速さは、折紙つきだ。かならずや相手チームをかきまわしてくれるだろう。」

という事らしく、サッカー部総動員であさり達のスカウト作戦が始まりました。あさりは拍子抜けするほどあっさり入部する、と言いますが、対するタタミは頑なに首を縦には振りません。何としてでも入部させたいキャプテンはタタミにありとあらゆる手を使って来ます。

サッカー部とタタミとの攻防戦がメインになりますが、タタミがサッカー部の作戦を尽く潰していく様は圧巻です。で、今回の話のポイントはキャプテンの外見です。タタミが「顔面夫婦ゲンカ」という風にキャプテンの顔を表現してるんですが、そのセンスは秀逸だなと。その肝心の顔なんですが、「ぶさいく」とかじゃなく「きもっ!」という言葉がしっくりくる顔です。

一体どうすればこんな小六に育つのか

タタミ学校の生徒達がここまであさりとタタミに絡んでくる話ってこれまでなかったと思うんですが、後々学校での出来事の話が増えてくる事を考えると今回の作品はその第一歩と言える気がします。見返してみるとこれが最初だったんだな、と何だか新鮮な気持ちです。
初期のタタミはかなり意地悪で、その意地悪の仕方が「秀才でもやっぱまだ子供だな」という感があったのですが話が進むにつれてそれが無くなってきてだんだんあさりに冷静なツッコミを入れる事が増えてきます。で、今回のサッカー部との絡みでは「同級生とは全てにおいて格が違う」という風に描かれていて、もう完全に初期のタタミではないな、という印象です。とはいえまだ15巻ですし、再び初期っぽさが出てくるかもしれませんが、あの初期のクズぶりを続けていくのも色々大変でしょうし個人的にタタミのこのキャラはありだと思ってます。

96話であさりとタタミの学校名が「凡倉小」となってましたが、今回ははっきりと「桜貝小」と明記されてました。全巻読破した人間としてはおなじみの設定なんですが、ここで初めて書かれてたのね、とこれまた新鮮な気持ちになりました。


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