読んでない人はすぐ読みましょうbyタタミ
この話で23巻は最後になります。ラストは太宰治の「走れメロス」を題材にしたものです。国語の教科書で使われてた、という人も多いんではないでしょうか。
タタミザウルスは「シャギャ」としか喋れません
タタミは学校の演劇部から「走れメロス」の脚本を書いてほしいと頼まれますが、自分の足が遅いためイメージ作りが出来ず、なかなか書くことが出来ません。そこで足が速いあさりにイメージ作りに協力してほしい、と頼みタタミは脚本作りに取り掛かります。
タタミが作った脚本をもとにしたあさり達が登場する「走れメロス」が描かれています。
キャスティングは以下の通り。
・メロス あさり
・王さま さんごママ
・セリヌンティウス タタミ
あさりが「セリヌンティウス」と言えないため、「タタミザウルス」という怪獣に改変。
三日後、メロス、もといあさりのせいでタタミザウルス死刑になります。
出来上がった脚本はメロスがアホ丸出しだわ、結末は違うわという有様。それを読んで演劇部の子はタタミに辛辣な言葉を浴びせます。346話でもタタミは自分の事を「イメージが貧困」と言ってましたが、本当にそうなんでしょうね。
クズエピソードには事欠かない作家
今回はいわば「走れメロス」のパロディだったわけですが、内容的には「あさりを主役にしたらこんなもんだろう」と言った感想です。内容云々より読んですぐ思い出したのは作者の太宰治という人間のクズっぷりです。
というのは太宰治自身が借金のカタに親友を置き去りにした、というエピソードがあるんですよね。
あさりはタタミザウルスのために一応頑張って走るという姿勢を見せてるんですが、太宰治は親友に対し全く悪びれてる様子が無かったらしいので、はっきり言って今回描かれてるあさりよりも遥かにクズでは?
✴︎どこまでそのエピソードが太宰治自身が「走れメロス」に反映させたのかは定かでは無いですが、詳細が知りたい方はググってみてください。
次回から24巻に入ります。