389話 義経パニック

24巻

お前が見ろよという話だが

1月から「鎌倉殿の13人」という大河ドラマが始まりました。タイトルからわかるように今回の話はまさにドンピシャです。ドラマを見ている夫に何度もあさりちゃんの話をしてしまい、少しウザがられてます。

昔からよく聞くやつ

パパが仕事の取引相手から三日間だけ猫を預かってほしいと頼まれます。あさりの家に連れて来られたその猫の名は「義経」。不細工で太っている上に、超凶暴で気に入らない人間には容赦無く襲いかかります。なぜかあさりの事だけ気に入って異常になつきますが、あさりはそれが嫌で仕方ありません。

パパが最初に「この猫を預かってほしいと言われてる」とあさりとタタミに見せたのは「牛若丸」という名の愛くるしい子猫の写真。猫嫌いのタタミでも「これなら預かってもOK」と言う位の美猫。パパが「もう連れて来ている」と言い、カゴから出したのはただの化け猫。あさりとタタミがフリーズし、パパが切り出します。

パパ「これは‥その
   こネコの時の写真で‥。」
あさり「じゃ、これ牛若丸のなれのはて!?」
パパ「うん、今は大きくなったから”義経”というんだ。」

あさりが「詐欺だ」と言ってましたが全くその通り。イメージとしては、マッチングアプリを使って会うことにしたら、写真と実物がぜんぜん違った、みたいなやつでしょうか。

今回は日本史で来ましたよ

猫に義経という名をつけて源平合戦と絡めるとは、さすがは室山先生です。
「牛若丸」という義経の幼名までうまく利用していて、導入部分からして秀逸。

終盤、暴れる義経を何とかしたくてパパが電話で飼い主に助けを求めるんですが、そこから先の展開で見事にこの義経という名前が生かされるわけです。「静」から始まり、鎌倉時代の歴史上の人物の名の猫がずらりと並ぶ絵は圧巻です。顔も似せて描いてあるのがわかるので、思わず検索して出てきた肖像画と比較してしまいました。

動物ネタは個人的にどれもハズレなしだと思ってるんですが、ここまでわかりやすく教養が織り込まれてる動物ネタはこれまでなかったと思います。知性を感じさせる笑いの取り方に改めて感嘆の声を上げてしまいます。

他ならない自分が証明

歴史と漫画と言えば、名作と名高い「ベルサイユのばら」は読めばフランス革命史が学べるという声が多く、一種の学習漫画として捉えてる人も多いようです。現にベルばら連載中の世界史のテストは「フランス革命のところだけ異常に出来が良かった」と言っていた元教師がいました。

なので今回の義経の話を読んで鎌倉時代に興味を持ち、勉強する時に思いだせばベルばらのような効果が得られる子供もいるのでは?と思いました。が、私自身が根っからの社会科嫌いで、この話を読んでからも特に鎌倉時代のテストで成績が良くなった事はないのでこればっかりは本人のやる気次第ってことですね。


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