396話 ごほうびのためなら

25巻

あさりもそれなりに出番はあります

扉絵でタタミが「今回はわたしが主役」と言ってる通り、タタミにクローズアップした回です。というわけでタタミファンは必見。

さらっとかなりひどいこと言ってるよね

あさりはテストで100点を取り、ママがごほうびとして夏用の帽子を買ってくれる事になりました。タタミも100点の答案をママに見せてごほうびをねだりますが、タタミの100点は珍しくないから、という理由でごほうびは無し。あさりと差別されたことに怒ったタタミは学校のテストで「0点を取ってやる!」と決めます。

タタミはママに怒ってこう言います。

「めずらしけりゃそれでいいの!?わたしはふだんからまじめに勉強して、このあほは遊びほうけてるだけじゃない!」

とあさりの頭をポカポカ叩きます。するとママに、頭を叩くんじゃない!と言われます。ママはその時さりげなく

「ぱあがひどくなるから‥」

と言ってますが、あさり、聞こえてる?

タタミ12歳、グレる。

「タタミが0点」てだけでもう必見でしょう。
100点を自分から放棄してる時点でもうね。

序盤でタタミがママに対して怒るわけですが、読者からしても「ママこれはないでしょ」と感じる事でしょう。成績優秀なタタミが「わざと0点をとる」というのは相当な反逆行為で、タタミがどれだけ腹が立ったのかというのも伝わります。一体どうやってタタミが0点を取るのか興味が湧くところ。

最終的にタタミの行いをママが知るところとなります。それによりあさりが喜んでいたごほうびに実はカラクリがあることも判明。結果、タタミはこの一連の出来事からママに対し改めて一目置くと同時に、あさりの御しやすさにも驚愕する事に。ごほうびの白い帽子をかぶって喜んでるあさりの姿を、全てがわかった上で見ると愛おしいような、悲しいようななんとも言えない気持ちになります。

反抗の仕方一つ取っても、タタミの頭の良さが随所に現れていると思える回です。これまでのレビューでママ好きだとよく書いてましたが、やっぱり好きですタタミ様。


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