346話 あさりちゃん

低年齢の読者でも読めるように、って事だったのかも

浜野家の名前なんですが、あさりとママ→ひらがな、タタミとパパ→カタカナ、といったように全員名前に漢字は使われておりません。あさりの名前を漢字にしたらどうなるか、という話です。

言われたあさりもすぐに意味を察知したようだ

授業中、神田先生が「自分の名前はひらがなではなく漢字で書くように」と言います。あさりは帰宅してからママとタタミに報告。ママは戸籍でもひらがなで「あさり」になっているからひらがなでいい、と言いますが、あさりはあくまで漢字で名前を書くことに拘ります。

あさりがどんな漢字をチョイスして良いか分からず、呆然としているとタタミが

「ひ〜っひっひっ、ヌケミソー。」

と、爆笑。作者の手書きの注釈があり、

「ミソがぬけてるのでヌケミソという」

と解説。また一つあさりちゃん語録が増えました。

「まりちゃんシリーズ」的なやつが思い浮かぶ

本筋からは少し外れるんですが、まさかのタタミ様の面白い姿が見られる回だったりします。タタミがあさりの真似をして自分の名前の漢字を考えます。それに対しタタミは自分で

「わたしってイメージが貧困かしら。」

と、ちょっとがっかりしてますが、否定のしようがない。

タタミは論理的な人間なので、感覚で物事を考えるのが苦手なんでしょうね。絵を描くのも下手ですし。しかし今回のタタミ、妙に愛おしい。

結局あさりは自分の名前を「亜沙梨」と書く事に決めますが、この漫画のタイトルがもし「亜沙梨ちゃん」だったら全然違うものになっていたに違いありません。


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