387話 保健Gメン

24巻

要は全く頭を使ってないという意味です

あさりが学校でGメンを任せられます。よく特番で万引きや薬物のGメンの密着番組がありますが、あんな緊迫した空気はありません。

委員バッジはもらえたのか?

タタミを始めとする6年生の生徒達が受験勉強などにより寝不足になっていました。仮病を使い保健室を仮眠室がわりに使う様子が見受けられられるようになり、タタミの担任の先生は頭を悩ませます。解決策として神田先生はあさりを特別保健委員という名の保健Gメンに任命しました。その日からあさりは保健室に常住し、仮病の生徒を追い出します。

あさりは神田先生に保健委員になって欲しいと言われた瞬間

「委員!なんてすてきなひびき。浜野あさり、生きててよかった!」

と、涙を流して喜びます。82話といい、やはり委員というものに相当な憧れがある様子。

幼児に凶器をあげるようなものです

今回は暑苦しいまでにあさりが終始張り切ってます。

保健室で謎のユニフォームを身につけ、これまた謎の巨大な棒で仮病と思われる生徒を撃退する様を見てると「ここって学校の保健室なんだよね?」と時々確認したくなります。
内容的にはいろんな側面から見てもありきたり感がなく面白いです。しかし保健室で仮病の人間を摘発ってネタを思いついたのは何かヒントとかあったんでしょうか?

あさりには「保健室の本来の存在意義を守る」という大義があるわけですが、正義をかざしてるうちに周りが見えなくなり、逆に実害を撒き散らす人間の典型的な行動が見受けられます。やはりあさりのような人間に委員という権力を行使させてはいけませんね。

こういう類の話をするといつも思い出すのは「ラーメンの小池さん」が主役の「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」です。藤子不二雄先生のSF短編集は名作です。機会があれば是非。

こちらに収録されてます。


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