あらすじ
「あさりちゃん」の作者である室山まゆみ、まりこの二人は自由を手に入れるべくあさりを殺害。しかしすぐに後悔した二人はあさりを連れ戻さなければならないと考えます。二人はタタミに「あさりが死んだから連れ戻せ」と命令。タタミは地獄へあさりを探しに行く羽目になります。
死んだのに悲壮感は感じない
さらっと書きましたが↑、作者が自分のキャラを殺害って。
「番外編」とありますが、この話は室山まゆみ、まりこ両先生が主役の回です。「年を取った!そろそろ嫁に行きたい!」など自虐を交えた二人のやりとりや漫画家になった経緯がコミカルに描かれています。まゆみ先生とまりこ先生の掛け合いがたっぷり読めてお二人のサービス精神を感じます。
中盤からはタタミが主体の「タタミの地獄巡り」というこれまた面白い話もしっかりと描いてくれてますが、「あさりが死ぬ」って展開になったからこその話だなと。ちなみにタタミがまゆみ先生に「あさりが死んだ」と聞かされた時のリアクションは「ふーん」。
「閻魔」という焼肉屋さんでロケをやってたと記憶しています
タタミが地獄巡りしてる様子はあらゆる地獄の拷問を華麗にクリアしていくタタミ様ぶりが見ることができます。タタミは地獄の入り口で日本に昔から伝わる地獄の構成がすぐに頭に浮かぶんですが、ほんと何でも知ってる小六だな。
10年以上前ですが「タモリ倶楽部」で「自分達の死後はきっと地獄に落ちるから今のうちに地獄のことを予習しておこう」というシュールな企画がありました。その際に紹介されていた地獄がいくつかこの話で登場するものと被っていて、少し地獄に詳しくなった気になりました(どうでもいい話)。
ツインテールもまん丸じゃない
さらにこの話では、その昔室山先生が作ったあさりの設定というのが紹介されています。私たちが知っているようなあさりのキャラとはかけ離れてるものですが、なかなか貴重なものが読めたなという感があります。
性格や絵柄を見るに、連載第一回目となる「小学二年生」に掲載されたものが近いように思えました。この作品は公式サイトで見ることができるので、まだチェックしてない方はこちらから→☆。
次回で30巻最後になります。